歯列矯正の費用が高い理由とは?費用を抑える具体的な方法

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「歯並びをきれいにしたい」と思っても、クリニックで提示された見積もりの金額を見て、「こんな大金、私には払えない」と心が折れそうになっていませんか?

「最近広告で見かける格安矯正も気になるけれど、安すぎて逆に怖い」

「もし高いお金を払って失敗したら、取り返しがつかない」と、金額の大きさゆえに不安や迷いが尽きず、なかなか決断できない方も多いのではないでしょうか。

歯列矯正が安くないのには、専門的な技術や材料費といった理由があります。「歯列矯正は高いから無理」と諦める前に、歯列矯正にかかる費用の内訳や、国が用意している控除制度、無理のない支払い方法を知り、活用できる制度や方法がないか確認してきましょう。

本記事では、歯列矯正にかかる費用の内訳と相場、費用を抑える方法を解説します。

格安矯正に飛びつくリスクもご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

歯列矯正が高い理由

歯列矯正の費用が高額になる理由は、公的な医療保険が適用されない自由診療であり、かつ高度な専門技術と特殊な材料を必要とするためです。

ここでは歯列矯正が高い理由を解説します。

  • 自由診療であるため
  • 材料費や技術料が高いため
  • 歯列矯正中の管理・調整にコストがかかるため
  • 設備投資が高いため

ひとつずつ見ていきましょう。

自由診療であるため

歯列矯正のほとんどは、健康保険が使えない自由診療に分類されるため、治療費の100%を患者さんが負担しなければなりません。病気やケガの治療である場合、国が定めたルールにより1〜3割の支払いで済みますが、歯並びの改善は見た目をきれいにする要素が強いとみなされ、保険の対象外となります。

クリニック側が独自に価格を設定できるため、地域や医院によって料金に幅があるのも歯列矯正が高額になりやすい理由です。

材料費や技術料が高いため

歯列矯正には、耐久性や安全性に優れた高価な材料と、歯科医師の高度な専門技術が必要です。口のなかというデリケートな環境で数年間使用する装置には、アレルギーを起こしにくいチタンや審美性の高いセラミックなど、質の高い素材が使われています。

さらに、歯をミリ単位で正確に動かすには専門的な知識と経験が求められ、その特殊な技術に対する対価として技術料が費用に含まれているのです。

歯列矯正中の管理・調整にコストがかかるため

歯列矯正は装置を装着して終了ではなく、数年間にわたる治療期間中、定期的に歯の動きをチェックし調整をおこなうためのコストが発生します。

1回程度の通院ごとに、ワイヤーを締め直したり、新しいマウスピースに交換したりする処置が必要であり、そこには歯科医師や歯科衛生士の人件費がかかっているため、トータルでかかる費用が高額になりやすいです。

設備投資が高いため

精密な検査と診断をおこなうために、歯科用CTやセファロレントゲン、口腔内スキャナーといった高額な医療機器を導入している点も費用に影響しています。歯を動かすには、目に見えない骨の形や神経の位置まで正確に把握する必要があり、こうしたデジタル機器は欠かせません。

安全で質の高い治療を提供するための環境づくりには多額の設備投資が必要であり、それが治療費の一部として反映されているのが、歯列矯正の費用が高くなる理由です。

歯列矯正の費用相場

歯列矯正にかかる費用の相場は、歯全体を動かす全顎矯正で60万〜150万円、気になる一部だけを治す部分矯正で10万〜60万円程度と幅広いです。

選ぶ装置が目立ちにくい裏側矯正やマウスピース型であれば高額になりやすく、一般的な表側のワイヤー矯正であれば比較的費用を抑えられる傾向があります。

関連記事:高校生が歯列矯正を始めるのにかかる費用はいくら?

関連記事:中学生の歯列矯正にかかる費用問題|費用を抑える方法を紹介

高い費用がかかる歯列矯正の内訳

歯列矯正の治療費が高額になるのは、装置そのものの代金だけでなく、高度な専門技術料や長期間にわたる管理費が含まれているためです。費用の内訳を大きく分けると、以下の4つに分けられます。

  • カウンセリング・精密検査・診断料
  • 矯正装置料・基本施術料
  • 毎月の調整料
  • 保定装置(リテーナー)料

ひとつずつ見ていきましょう。

カウンセリング・精密検査・診断料

治療をスタートする前には必ず精密な検査が必要で、一般的に3〜6万円程度の費用がかかります。

精密検査はレントゲンやCT撮影、歯型取りなどをおこない、骨格や歯の状態を正確に把握したうえで、安全かつ効果的な治療計画を立てるために欠かせない工程です。

最初の相談であるカウンセリングは無料でおこなっている医院も多いですが、そのあとの検査や診断には専門的な分析が必要なため、精密検査・診断料が初期費用として発生するのが一般的です。

矯正装置料・基本施術料

費用の大半を占めるのが矯正装置料や基本施術料の項目で、装置の種類や難易度によって60〜150万円ほどかかります。

一般的な金属の表側ワイヤー矯正は比較的安価ですが、歯の裏側に装置をつける舌側矯正や、透明なマウスピース矯正は、オーダーメイドで作製するため技術料や材料費が高くなる傾向があります。

毎月の調整料

毎月の調整料とは、月に1回程度のペースで通院する際にかかる処置料のことで、1回につき3000円〜1万円程度が必要です。ワイヤーを締め直して歯に力を加えたり、マウスピースの適合状態や歯の動きをチェックしたりする技術料として支払います。

治療期間が長くなればなるほど、調整料の総額も大きくなるため、費用を抑えるためには日々の口腔内ケアや定期検査が重要です。

保定装置(リテーナー)料

歯列矯正が終わったあと、きれいになった歯並びがもとの位置に戻ろうとするのを防ぐための装置代として、2〜6万円程度かかる場合があります。動かした歯をその位置で骨に安定させる保定期間は重要で、リテーナーと呼ばれる専用のマウスピースやワイヤー装置を使用します。

基本料金に含まれている場合もありますが、紛失や破損で作り直す際には追加費用が発生する場合もあるため、大切に扱うのがポイントです。

歯列矯正が高いからといって格安矯正に飛びつくリスク

矯正治療の費用が高いからといって、安易に格安のサービスを選ぶのはリスクが高い行為です。数十万円も安く見えるプランには、治療できる範囲が極端に狭かったり、安全管理のコストを削っていたりするなどの理由が存在します。

ここでは歯列矯正が高いからといって格安矯正に飛びつくリスクを解説します。

  • 治療範囲が限定的で噛み合わせが悪化するリスクがある
  • 対応できる症例が限られており理想の仕上がりにならない
  • 結局追加費用がかさみ総額が高くなるケース
  • 医師による対面の診察が少なく異常の発見が遅れやすい
  • 失敗してリカバリー治療が必要になり総額がかえって高くなる
  • 運営会社の倒産や返金トラブルで治療が中断されるリスクがある

ひとつずつ見ていきましょう。

治療範囲が限定的で噛み合わせが悪化するリスクがある

格安矯正は見た目の気になる前歯数本だけを動かす部分矯正である場合が多く、全体の噛み合わせまでは考慮されていない場合がほとんどです。

前歯だけをきれいに並べても、奥歯がしっかり噛み合っていなければ、食事がしづらくなったり、顎の関節に負担がかかったりする原因になります。見た目の美しさだけでなく、歯本来の機能である噛むという動作を守るためにも、全体のバランスを診てくれる治療を選ぶのが大切です。

対応できる症例が限られており理想の仕上がりにならない

格安のマウスピース矯正は、軽度のガタつきや隙間といった簡単な症例にしか対応できないことがほとんどです。

歯を大きく動かす必要がある出っ歯や、抜歯が必要な重度の乱杭歯(らんぐいば)などは、格安矯正の適応外になるのがほとんどで、無理に適応させようとすると、歯が並びきらずに中途半端な仕上がりになったり、予想していたゴールにたどり着けなかったりして後悔するリスクがあります。

結局追加費用がかさみ総額が高くなるケース

格安矯正を月々数千円からといった広告につられて始めても、治療が進むにつれて調整料や追加のマウスピース代などがかかり、最終的な支払い総額が一般的な矯正と変わらなくなる場合があります。格安プランの多くは、提示されている金額が最低限の基本料金だけであり、通院ごとの処置料や保定装置代が別料金設定になっている場合が多いのです。

格安プランを契約する際は、契約前に治療完了までにかかる費用の総額をしっかりと確認しておきましょう。

医師による対面の診察が少なく異常の発見が遅れやすい

コストを抑えるために通院回数を極端に減らし、アプリや写真での遠隔管理をメインにしているサービスでは、トラブルの発見が遅れるリスクがあります。

歯列矯正中は、虫歯や歯周病が発生していないか、計画通りに歯が動いているかを、歯科医師が直接目で見て確認するのが重要です。対面での診察が少ないと、歯茎が下がっているといった異変に気づかず治療を進めて、取り返しのつかないダメージを負うリスクがあります。

失敗してリカバリー治療が必要になり総額がかえって高くなる

格安矯正で思うような結果が出なかった場合、別の歯科医院でやり直すリカバリー治療が必要になり、結果として費用の総額が倍近くになる場合があります。最初の治療で歯根や骨にダメージを与えると、再治療の難易度が高くなり、治療期間も通常より長くかかってしまうのです。

最初から実績のある歯科医院で適切な治療を受けるのが、余計な費用を増やさないポイントです。

運営会社の倒産や返金トラブルで治療が中断されるリスクがある

近年、格安のマウスピース矯正サービスを提供していた運営会社が突然倒産し、治療が継続できなくなるというトラブルが発生しています。具体的には、多額の治療費を前払いしていたにもかかわらず、返金もされず、マウスピースも届かないまま放置される被害が報告されています。

消費者トラブルを避けるためにも、運営母体がしっかりしているか、歯科医師が責任を持って治療に関わっているかを事前に調べるのが大切です。

参考元:安くてお得?「一括前払い」サービス受けられず倒産のトラブル深刻化…80万円の歯科矯正、一度も受けられず返金もなく:地域ニュース|読売新聞

歯列矯正の高い費用を抑える方法・制度

歯列矯正は高額なイメージがありますが、公的な制度やクリニックごとの支払いシステムをうまく活用すると、実質的な負担額を減らせる場合があります。

ここでは歯列矯正の高い費用を抑える方法・制度をご紹介します。

  • 医療費控除を申請する
  • 低金利のデンタルローンや院内分割を利用する
  • 追加費用がかからないトータルフィー制度を選ぶ
  • 部分矯正が可能か相談する
  • 顎変形症の診断を受けた場合は健康保険が適用される

ひとつずつ見ていきましょう。

医療費控除を申請する

医療費控除とは、1年間で支払った医療費が一定額を超えた場合に、確定申告をおこなうと納めた税金の一部が戻ってくる国の制度です。自分だけでなく、生計を共にする家族の分も合算して申請できるため、歯列矯正のような高額な出費がある年は節税効果が期待できます。

一般的に、美容目的ではなく噛み合わせの改善といった機能的な治療であれば対象となるため、領収書は捨てずに必ず保管しておくようにしましょう。

低金利のデンタルローンや院内分割を利用する

まとまったお金が手元になくても、デンタルローンや歯科医院独自の分割払いを利用すると、月々の支払いを数千円から数万円程度に抑えてすぐに治療を始められます。デンタルローンは一般的なカードローンよりも金利が低く設定されているのが特徴で、Webから手軽に申し込める場合もあります。

また、歯科医院が直接おこなう院内分割であれば、金利や手数料がかからない場合もあるため、カウンセリングに訪れた際に確認してみましょう。

追加費用がかからないトータルフィー制度を選ぶ

トータルフィー制度とは、治療開始前に装置代や通院ごとの調整料、保定装置代などを含めた総額を提示してくれる料金システムです。毎回の通院費を支払う必要がないため、治療期間が予定より長引いてしまったとしても、追加で費用が発生する心配がありません。

最初に支払う金額のゴールが明確になっているため、予算の管理がしやすく、予想外の出費に慌てるのが嫌な方にとっては安心できるプランです。

部分矯正が可能か相談する

前歯のちょっとしたズレや隙間だけが気になる場合は、全体の歯を動かすのではなく、気になる部分だけに装置をつける部分矯正を選ぶと費用を抑えられます。

ただし、噛み合わせに問題がある場合や、歯を大きく動かす必要がある場合には適用できない場合もあるため、まずは歯科医師に自分の歯並びで対応可能かどうかを診断してもらいましょう。

顎変形症の診断を受けた場合は健康保険が適用される

一般的な矯正治療は自費診療ですが、顎の骨格に異常がある顎変形症や、特定の先天性疾患に起因する歯並びの異常と診断された場合に限り、健康保険が適用されます。保険が適用されると、治療費は原則3割負担となるため、経済的な負担は軽くなります。

ただし、外科手術を伴う治療が必要であるほか、国が指定した特定の医療機関で治療を受ける必要があるなど、適用されるための条件は厳格に定められているため注意が必要です。

関連記事:No.1122 医療費控除の対象となる医療費|国税庁

まとめ

歯列矯正の費用が高いのには、専門的な技術や精密な装置が必要であるという明確な理由があります。一見すると高額でためらう方もいらっしゃいますが、歯列矯正で歯並びが整うと、見た目の印象アップはもちろん、将来の虫歯リスクを減らせて健康面でさまざまなメリットがあります。

医療費控除やデンタルローンをうまく活用すれば、毎月の負担を軽くして治療を始めることも可能です。まずは歯科医院の無料相談を利用し、自分に合ったプランを見つけてみましょう。

当院では、歯列矯正の費用や支払い方法に関するご不安を解消するため、治療開始前に費用の総額や内訳を丁寧にご説明しています。まずは当院の無料相談で、ご自身のライフスタイルに合った無理のない治療計画を一緒に考えませんか。

無料相談受付中!お気軽にご連絡ください

平山脩

コラム監修者

はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック 院長 平山脩
岡山大学歯学部卒業後、岡山大学病院総合歯科に勤務。その後、大阪市内の歯科医院に勤務し、はぴねす歯科緑地公園駅前クリニックに勤務。2022年11月、はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック院長に就任。

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