ホワイトニング

ホワイトニングとは

ホワイトニングとは、歯を本来の白さ以上に白くする治療のことです。
ホワイトニングは、以下の3つの作用で歯を白くしたり、白く見せたりします。

歯の表面の着色や汚れの除去

たばこのヤニや、コーヒーなどの着色や、表面の汚れなどを除去することで歯を白くすることができます。
ホワイトニング歯磨き粉や、セルフホワイトニングサロンなどがおこなうものがこの「着色や汚れの除去」です。
しかし、これだけでは歯本来の白さ以上の白さを求めることができません。
また歯石を除去することができるのは、歯科医院のクリーニングのみであり、ホワイトニング前にクリーニングをおこなうことができるのは歯科医院のホワイトニングのみです。

エナメル質の色素を分解

歯の表面を覆っているエナメル質にある色素を過酸化水素が分解します。
それによってエナメル質自体にある着色を表面だけではなく、内部からきれいにすることができます。
これらの作用を引き起こすことができるのは、歯科医院のホワイトニングのみです。

マスキング効果

エナメル質をきれいにしたとしても、エナメル質のさらに内側の象牙質は黄色がかった色をしており、半透明のエナメル質によって、外からの見た目は黄色がかった色になったままです。

そこでホワイトニングによってエナメル質の構造を変化させることで、光の反射象牙質の色が透過しないようにします。
そうすることで象牙質の色が外からでも見えにくくすることで、歯が白く見えるようにしています。
これらをマスキング効果と言います。
これも歯科医院のホワイトニングでしかできない作用です。

ホワイトニング歯磨き粉との違い

よくホワイトニング歯磨き粉というものが販売されていますが、歯科医院でのホワイトニングと異なるのは、有効成分である「過酸化水素(過酸化尿素)」が含まれているか、いないかの違いです。
国内の歯磨き粉は、2022年現在法律で過酸化水素等を配合することは禁止されています。
そして、その過酸化水素等が歯そのものを白くする成分であるため、ホワイトニング歯磨き粉と、歯科医院のホワイトニングでは、当然効果に大きな差がでます。

ホワイトニング歯磨き粉は、歯についた汚れや着色を落とすような効果に期待して利用すると良いでしょう。
もう1つ、歯石などはホワイトニング歯磨き粉では落とすことができないことも留意が必要です。

歯科医院以外のセルフホワイトニングサロンなどとの違い

セルフホワイトニングサロンなどと歯科医院のホワイトニングの違いは「歯科医師や歯科衛生士などの国家資格保持者が在籍していないこと」「歯科医院でしか、過酸化水素配合の薬剤が使えないこと」「クリーニングができないこと」があげられます。

ホワイトニングサロンや、バー、ラウンジでは、歯磨き粉と同様に歯の着色や汚れを除去することを目的にしているようです。
歯本来の白さを求めるか、歯本来の白さ以上の白さを求めるかの違いがあると考えられます。

またホワイトニングサロンや、バー、ラウンジでは、歯科医師や衛生士が在籍していないため、医療行為をおこなうことはできないことも大きな違いです。
例えば、ホワイトニング前におこなう歯石除去などのクリーニングをおこなうことができません。

また施術中や治療中になにかあったときに、対応してくれることは歯科医院治療のもう1つのメリットと言えるでしょう。

当院のホワイトニングメニュー

当院のホワイトニングメニューをご紹介します。
当院では「ホームホワイトニング」「オフィスホワイトニング」「デュアルホワイトニング」の3つのコースを用意しています。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは

ホームホワイトニングとは、ホームホワイトニング専用のキットをお渡しして、患者様ご自身でおこなうホワイトニングの方法です。
ホームホワイトニングの場合、自分のペースでホワイトニングができること、ホワイトニング効果が長続きしやすいこと、費用を抑えやすいなどメリットがあります。

TAB-LABホワイトニングで素早くホワイトニングが可能

TAB-LABホワイトニングは、ホワイトニングをする時間が長いホームホワイトニングのデメリットを解決している画期的なホワイトニング剤です。
ホームホワイトニングですと、通常数時間は薬剤を使う必要がありますが、TAB-LABホワイトニングですと、20分でホワイトニングの治療ができます。
通常のホームホワイトニングよりも、効果を得るための成分の濃度が高いこと、またそれを実現するためにポリリン酸を配合していることなどが特徴としてあげられます。

ホームホワイトニングの料金

トレー代 16,500(税込)
薬剤一本 3,300(税込)

※価格が変更になる場合があります。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは

オフィスホワイトニングは、歯科医院でおこなうホワイトニングのことです。
歯を白くするまでの時間が短いこと、歯科医師や衛生士がいる状態で治療をおこなうため、何か異変があっても安心できることなどが特徴です。

スーパーポリリンホワイトニングの特徴

はぴねす歯科・矯正歯科 尼崎駅前クリニックでは、スーパーポリリンホワイトニングを導入しています。
スーパーポリリンホワイトニングは、通常のホワイトニング剤に含まれる過酸化水素と組み合わせて効果を発揮する「短鎖分割ポリリン酸」と呼ばれる生体成分と同時に配合することでさまざまなメリットを生み出しています。

  • 歯の表面がコーティングされることで汚れに強くなる
  • ポリリン酸の作用で着色をきれいに落とせる
  • ホワイトニングで歯質を強化できる
  • 痛みを感じにくい
  • 過酸化水素との組み合わせでより歯を白くできる

このようにポリリン酸を同時配合することで、多くのメリットを生み出しています。

オフィスホワイトニングの料金

1クール(3照射・平日) 14,300(税込)
3クールセット(3照射×3日・平日) 42,900(税込)
当日追加照射(1照射につき) 3,300(税込)

ホワイトニングの留意点

歯科医院でホワイトニングを受ける場合、以下の留意点を事前に理解しておきましょう。

ホワイトニングの前に必ず虫歯や歯周病の治療をおこないます

ホワイトニングをする前に、むし歯や歯周病があった際には必ず治療をおこないます。
なぜなら、知覚過敏を引き起こしてしまう可能性があるからです。
まず治療を完了させ、そののちに審美的な治療であるホワイトニングをおこなうようにします。
そのためホワイトニングを依頼したのに、むし歯や歯周病の治療の話をされるのは、通常当たり前のことであると覚えておくとよいでしょう。

ホワイトニング直後の食事について

オフィスホワイトニング後の2日間、ホームホワイトニングの2〜4時間は、酸性のもの、ポリフェノールを含有するもの、色の濃い飲食物、タンニン・カテキンを含むものは避けましょう。
なぜならホワイトニング直後は、着色しやすい状態になるからです。
それは通常歯を覆っているペリクルというタンパク質の被膜が、ホワイトニングによってはがれてしまうからです。

酸性のもの 炭酸飲料、柑橘系の飲料、ワイン、スポーツドリンク、酢の物、梅酒、トマトなど。
ポリフェノールを含むもの 赤ワイン、大豆、ブドウ、ココア、いちご、ブルーベリーなど。
色の濃いもの カレー、醤油、味噌、ソース、緑黄色野菜など
タンニン・カテキンなどを含むもの コーヒー、緑茶、紅茶、ウーロン茶など。

またホワイトニング直後におすすめの食事についても共有します。

水、牛乳、白米、色の白いパン、塩焼きそば、塩ラーメン、ペペロンチーノ、ヨーグルト、バター、チーズ、鶏肉、白身魚、エビなど。

ホワイトニングをした直後に食事や飲み物に気を付けることで、再着色を防ぎホワイトニングの効果を最大化しましょう。

詰め物はホワイトニングできません

ホワイトニングは、天然の歯に作用しますが、人工の詰め物には作用しません。
そのためすでに詰め物あり色調などをホワイトニング前の歯に合わせている場合、天然の歯が白くなることで色調が合わなくなる可能性があります。
その場合、詰め物やかぶせ物を再作製することで、色調を揃えることができるようになります。

ホワイトニングは永続的な効果があるものではありません

ホワイトニングは一度おこなったからといって、永久的に白くなるものではありません。
効果の持続期間は個人差があり、3か月から1年程度と考えられます。
例えば、歯の着色などが蓄積したり、マスキング効果が薄れたりすることがホワイトニングの効果を経年劣化させます。

白さを維持していくためには、以下の方法が考えられます。

  • 再ホワイトニング
  • 着色しやすい飲食物を避ける
  • 丁寧に歯磨きをおこなう

継続してホワイトニングをおこなうことで、白さがより定着していきます。
ホワイトニングを一定期間でおこなっていく場合は、初回よりも短時間でおこなうことができますので、お気軽にご相談ください。

知覚過敏などの症状がでる場合があります

ホワイトニングした後に、まれにですが知覚過敏の症状がでる方がいらっしゃいます。

ホワイトニング前にむし歯などがあった場合、知覚過敏になる可能性が高くなり、また薬剤によって象牙質にある神経を刺激してしまう場合もまれにあるようです。

ホワイトニングによる知覚過敏の症状は一過性のものであり、数時間から1、2日で治まっていくでしょう。
万が一、痛みが出た場合は痛み止めを服用するようにして、それでも治まらない場合は歯科医院に相談するようにしてください。

ホワイトニングができない人もいます

ホワイトニングができない、ホワイトニングは十分に注意しておこなうべき具体例を紹介します。

  • むし歯や歯周病がある
  • 知覚過敏がある
  • 無カタラーゼ症である
  • 妊婦や授乳中である
  • 喘息をもっている
  • 歯が未熟な未成年
  • 光線過敏症の方

これらに当てはまる方は、ホワイトニングをおこなう前に必ず歯科医師に相談するようにしてください。

よくある質問

ホワイトニングは歯に悪いと聞きましたが、本当でしょうか

現在のホワイトニングの薬剤で歯に悪い影響があるものはありません。ペリクルという歯の表面の膜がはがれてしまうこと、マスキング効果で一次的に歯がざらつく感じになることから歯に悪いかもしれないという印象が広まっているように思います。

ホワイトニングは一回で白くなるのでしょうか

個人差があり一概には言えません。しかし、1回で効果を実感できる可能性はかなり少ないでしょう。例えばオフィスホワイトニングの方が薬剤の濃度が高いため、早く効果が実感しやすかったり、歯の質によって効果がでやすさが変わったりします。条件によっては、一回のホワイトニングで白くなる可能性がないとは言い切れません。

ホワイトニングとクリーニングの違いを教えてください

クリーニングは、歯の表面についた歯垢(プラーク)や歯石、汚れ、着色を除去するものです。歯に着色がある場合、歯本来の色に戻すことができます。一方で、ホワイトニングは歯そのものの色をより白くするため、歯をより白くしたい場合に有効といえます。

ホワイトニングは体に安全でしょうか

ホワイトニングは体に安全であるといえるでしょう。一時的に知覚過敏になったりする方もいますが、しばらくすると治っていきます。
オフィスホワイトニングで使う薬剤は、効果を早く出すために過酸化水素が高濃度に含有されていますが、安全に取り扱うために歯科医院のみでの取り扱いになっており、安全について徹底されていると考えられます。

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