小児歯科

小児歯科で大切なこと

乳歯の段階から気を付けるべきこと

お子様の歯は、乳歯から永久歯に生え変わっていきますが、乳歯の段階からケアをしていくことはとても重要です。

その理由は3点あります。

  • 一点目は、乳歯の時点で、むし歯などの病気になると永久歯にも影響が出る可能性があるからです。
    具体的には、変色や永久歯の形がおかしい状態で生えてきてしまうことがあげられます。
    また乳歯をむし歯で早期に失うと、永久歯の歯並びにも影響があるといわれています。
  • 二点目は、そもそも乳歯は永久歯に比べ、エナメル質や象牙質がうすいという特徴があり、むし歯になりやすいと言われています。
    むし歯になるとお子さんに痛みや、怖さを与えてしまうことにもなりかねません。
  • 三点目は、乳歯が抜けずに永久歯が生えてこない「先天性欠損歯」である可能性があるからです。
    乳歯のまま生涯を終えることは難しく、通常はインプラントや入れ歯、ブリッジなどを成人になってからおこなうことが多い症例でした。
    ただし幼少期の頃から、「先天性欠損歯」であることがわかっていれば、抜歯の上、矯正をおこなうことで負担が少なく治療することも可能です。

このように「生え変わるから大丈夫」と考えるのではなく、乳歯の時点から歯の健康を保つ、経過観察をするという意識でとりくまれるとよいでしょう。

歯医者さんのイメージを変える

むし歯になってからの治療は、どうしてもお子さんに負担をかけることが多くなります。
そうすると歯医者さんは怖いといったイメージを与えてしまうことも。

逆に幼少期から歯医者に通う習慣をつけ、口腔内の健康はもちろん、正しい食生活も身に付けることができれば、痛みをともないがちな治療を受ける確率を減らすことができます。

歯に良い習慣を身につけてもらう

歯によい習慣とは具体的に「ホームケア」「食生活」「歯科医院で定期的な検診をおこなう」の3点です。
どれか1つだけに注力するのではなく、それぞれを両立させることで、歯の健康を守るのに役に立ちます。

ホームケア

歯科医院での治療だけでは、歯の健康は決して保てません。
ご自身で正しい歯磨きをおこなうことで、プラーク(歯垢)の付着を最小限に抑えることができます。
プラークは、日々付着する可能性があり、数か月に一度の歯科への通院だけでは、決して防ぐことはできません。
正しい歯磨き、場合によってはフロスを使用してプラークコントロールをおこないましょう。

食生活

幼児期や学齢期など子どもの成長に合わせた食事が大切です。
幼児期であれば、甘いスポーツドリンクや乳酸菌飲料などはむし歯のリスクを高めてしまうので、なるべく避けるようにした方がよいと考えられます。
また学齢期であれば、あえて固いものや噛み切りにくいもの、苦みや辛みなどさまざまな味覚を経験したり、食事のマナーなども覚えさせるとよいでしょう。
規則正しい食生活を心がけ、頻繁な間食や、砂糖を多く含む間食を避けるような食生活を心がけることで、むし歯のリスクを下げることができます。

定期健診

定期的に歯の健康についてチェックをすることで、変化の激しい子どもの歯の健康状態を確認することができます。
また早期から治療に取り組むことで、大人になってから治療するよりも治療期間や費用、負担が減らせる可能性が高くなります。
また歯科医院によるプロフェッショナルケアとご自宅のホームケアを組み合わせることで、より口腔内を良好な関係を保つことができます。

お子さんを歯医者に通わせるタイミング

お子さんを歯医者さんに通わせるタイミングは「乳歯が生え始めた頃」からがよいと考えます。
むし歯にならないように予防することはもちろんですが、乳歯が生え始めた頃から正しい口腔ケアを理解することで、歯の健康を保つことができるようになります。

小児矯正

子どものころにおこなう矯正を「小児矯正」と呼びます。
適切な顎の成長をうながす一期治療や、一期治療の延長でおこなう二期治療といった二段階にわかれます。


よくある質問

小児歯科は何歳まで通うものなのでしょうか。

特に一般的な年齢による制限はありません。小児は、乳歯から永久歯への生え変わりや、顎の成長、永久歯の歯質の変化、生活習慣の改善などさまざま注意するポイントがあります。お子さんの成長には個人差がありますので、明確に断言はできませんが中学生から高校生くらいまで通われる方は多いように思います。

乳歯は生え変わるので、むし歯になっても大丈夫ですか?

乳歯の段階からむし歯にならないように気を付けるべきであり、むし歯になったら治療をしてください。乳歯のむし歯が、永久歯に影響を与えることもあります。乳歯はむし歯になりやすいため、丁寧にケアしていきましょう。

集団検診でむし歯があると言われました。どうすればよいでしょうか。

歯科への受診をおすすめします。集団検診では、歯科医院での検診と異なり眼だけの確認であったり、ライトが無かったりむし歯を見落としやすい場合があります。集団検診でむし歯があると言われた場合は、ぜひ歯科医院を受診し治療に臨んでください。

口の健康に悪い習慣はどんなものがありますか

口呼吸、指しゃぶり、頬杖(ほおづえ)、舌を前に突き出す舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)などが悪い習慣と考えられています。歯並びに悪い影響があったり、むし歯になりやすくしたりします。小さいうちにこれらの習慣は改善できるようにしていきましょう。

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