歯列矯正をすると可愛くなる?可愛くなったと言われる理由

歯列矯正とは、歯並びや噛み合わせの異常の改善を目的に行われる歯科治療です。

しかし、機能上問題がない場合でも、

「コンプレックスの歯並びを治したい」

「歯並びを綺麗にして可愛くなりたい」

と矯正を検討する方も多いのではないでしょうか。

歯列矯正をすると、咀嚼機能だけでなく、見た目も改善できます。

そこで、今回は以下の内容について解説します。

  • 歯列矯正で可愛くなる要因
  • 歯列矯正で可愛くなる不正咬合の例
  • 可愛くなりたい人におすすめな歯列矯正の種類
  • 歯列矯正の顔の印象に関するよくある質問

この記事を読むことで、歯列矯正の種類や効果を知り、実際に矯正を始める準備を整えられるようになります。

歯並びがコンプレックスになっている方や、外見に自信を持ちたい方は、ぜひ参考にしてください。

歯列矯正をご検討中の方はお気軽にご相談ください!

歯列矯正で可愛くなる要因

歯列矯正で可愛くなるといわれる主な理由は、次の3つです。

  • Eラインが整う
  • 歯並びが綺麗になる
  • 自分に自信が持てる

それぞれについて詳しく解説します。

Eラインが整う

Eライン(エステティックライン)は、横顔の美しさの指標となるラインです。

下あごの突き出た部分と鼻先を結ぶ線のことで、上下のくちびるがEラインに重なる、またはEラインよりも内側にある状態が理想とされています。

出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)の場合、Eラインよりもくちびるが前に出てしまうことがほとんどです。

歯列矯正で出っ歯や受け口を改善することで、Eラインを整え、横顔から美しくなることができるのです。

歯並びが綺麗になる

歯並びは第一印象を左右する重要な要素です。

歯列矯正によって歯並びを整えることで、相手にポジティブな印象を持ってもらえます。

また、歯並びの悪さは口腔環境の悪化にもつながります。

歯並びを整えると、セルフでの口腔ケアがしやすくなり、より清潔な印象を相手に持たせられるのです。

自分に自信が持てる

歯列矯正でEラインや歯並びを整えると、歯を見せて笑うことへの抵抗が少なくなります。

自然に笑顔も増え、社交性も上がるでしょう。

自分に自信を持つことは、精神にも良い影響を与え、その人の本来の魅力を引き出すことにもつながります。

そのため、歯列矯正をきっかけに「可愛くなった」「明るくなった」と言われるようになった方が多いのかもしれません。

歯列矯正で可愛くなる不正咬合の例

不正咬合は、歯並びや噛み合わせが悪い状態を指します。

歯列矯正によって見た目を改善できる不正咬合の代表例は、次の通りです。

  • 出っ歯、口ゴボ(上顎前突)
  • 反対咬合、受け口(下顎前突)
  • すきっ歯
  • 叢生

それぞれについて詳しく解説します。

出っ歯(上顎前突)

上顎前突とは、上のあごや前歯が前に突き出している状態のことです。

Eラインよりもくちびるが前に出やすくなるため、横顔の印象に悪影響を与える可能性が高くなります。

また、歯が前に出ていると、鼻の下の「人中」と呼ばれる部分が長く見えてしまう恐れがあります。

人中は加齢とともに長くなる傾向があるため、出っ歯によって老け見えしてしまう恐れがあるのです。

歯列矯正で顎や歯を正しい位置に戻すと、横顔だけでなく、若々しい印象を与えられるようになるでしょう。

反対咬合、受け口(下顎前突)

下のあごや下の前歯が前に突き出した、いわゆる「しゃくれ」と呼ばれる状態です。

口を閉じづらく、滑舌が悪くなったり、口呼吸からドライマウスになりやすくなったりという弊害も。

外見的には、下顎が突き出てEラインが崩れてしまった状態になりやすいです。

歯列矯正でEラインを整えれば、横顔の印象を大きく変えることができるでしょう。

口ゴボ(上下顎前突)

上下のあごや前歯が前に突き出した状態です。

出っ歯と受け口、両方の悪い部分が表れやすくなっていますが、歯列矯正により改善可能です。

すきっ歯(空隙歯列)

歯と歯の間に隙間が空いてしまっている状態です。

特に前歯のすきっ歯は目立ちやすく、矯正を考える方が多いでしょう。

隙間に食べ物や汚れが入り込みやすく、口腔ケアがしづらいというデメリットもあります。

歯列矯正で見た目だけでなく、口腔ケアしやすい環境に整えることが可能です。

叢生

歯がでこぼこに生えた状態を指します。

いわゆる「ガチャ歯」という状態で、口を開いたときの印象を左右します。

Eラインにはそこまで影響を与えません。

歯の生え方は個人差が大きいため、叢生に対する矯正は熟練した歯科医師のもとで行うことをおすすめします。

可愛くなりたい人におすすめな歯列矯正の種類

歯列矯正で見た目を改善したい場合は、次の4つの矯正方法がおすすめです。

  • マウスピース矯正
  • ワイヤー矯正(表面矯正)
  • ワイヤー矯正(裏側矯正)
  • セラミック矯正

それぞれの特徴について、詳しく紹介します。

マウスピース矯正

取り外しできる透明なマウスピースを装着して行う矯正方法です。

ほかの矯正方法と比べて痛みや違和感を感じづらいというメリットがあります。

ただし、1日20時間程度装着する必要があるため、自己管理能力が求められる点には注意が必要です。

ワイヤー矯正(表面矯正)

歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を移動させる矯正方法です。

表面矯正では、歯の表側にブラケットを装着します。

ブラケットやワイヤーが目立つ点、痛みや違和感を感じやすい点はデメリットですが、マウスピースよりも早く歯を動かせるといわれています。

また、マウスピースよりも適応症例が多いこともメリットです。

ワイヤー矯正(裏側矯正)

裏側矯正では、歯の裏側にブラケットとワイヤーを着けるため、表面矯正よりも目立ちにくいという利点があります。

歯を動かすスピードも、表面矯正とほぼ変わりません。

ただし、表面矯正と比べて口腔ケアがしづらい点や費用が高額になりがちな点については注意が必要です。

セラミック矯正

厳密には矯正治療とはいえませんが、歯の見た目を美しくする治療として「セラミック治療」も注目されています。

セラミック治療では、見た目の改善のために、歯を削ってセラミックの被せ物をします。

綺麗な歯並びと、白い歯を手に入れられる点はメリットといえますが、根本的な治療ではありません。

健康な歯を削ったり、場合によっては歯の神経を抜く必要があったりするため、慎重な検討が求められます。

歯列矯正の顔の印象に関するよくある質問

最後に、歯列矯正後の顔の印象の変化に関する、よくある質問へ回答します。

  • 歯列矯正をすると目が大きくなる?
  • 歯列矯正をすると鼻の形が変わる?
  • 歯列矯正をするとブサイクになる?

それぞれの回答をみていきましょう。

歯列矯正をすると目が大きくなる?

歯列矯正で目の大きさが変わることはありません。

しかし、歯列矯正によって口元がすっきりしたことで、相対的に目が大きく見える可能性はあります。

歯列矯正をすると鼻の形が変わる?

前述した目の大きさ同様、歯列矯正で鼻の形が変わることはありません。

しかし、歯列矯正によって、口を閉じたときの人中の長さが変化したり、横顔の印象が変わったりすることは大いに考えられます。

相対的に鼻の形が変わったように感じられるケースもあるでしょう。

歯列矯正をするとブサイクになる?

歯科矯正後に、前よりもブサイクになったと感じる方がいることは事実です。

その多くは、希望していたイメージと最終的な仕上がりがかけ離れていたことが原因でしょう。

治療後に後悔しないためにも、事前に希望する仕上がりを歯科医師にしっかり伝えておくことが大切です。

関連記事:歯列矯正は小顔になる?顔が小さくなる人の特徴を紹介

まとめ

今回は「歯列矯正で可愛くなる方法」について解説してきました。

歯並びや口腔内の状態にもよりますが、歯列矯正で可愛らしさや美人度を上げることは可能です。

本記事を参考に、歯列矯正後の顔のイメージをより具体的にしたうえで、信頼できる歯科医師に矯正治療について相談してみましょう。

歯列矯正をご検討中の方はお気軽にご相談ください!

平山脩

コラム監修者

はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック 院長 平山脩
岡山大学歯学部卒業後、岡山大学病院総合歯科に勤務。その後、大阪市内の歯科医院に勤務し、はぴねす歯科緑地公園駅前クリニックに勤務。2022年11月、はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック院長に就任。

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