20代の歯列矯正は遅い?歯の矯正を成功させるコツを紹介
「20代で歯列矯正をすること」に対して抵抗がある方は多いのではないでしょうか?
「歯列矯正は子供がやるものであり、20代から始めるのは遅いのでは?」と気になっていませんか。
他にも以下のように悩んでいませんか。
「歯列矯正に興味はあるけど、いろんな情報が載っていて何が正解かわからない」
「自分に合った歯列矯正を比較検討できるような知識が欲しい」
「結局、どれくらい歯列矯正って費用が掛かるの?気を付けなければならないことって何?」
歯列矯正は20代で始めても遅くなく、むしろ一般的には早いと認識されるでしょう。またさまざまな矯正方法が存在しており、「目立たない矯正装置にしたい」「とにかく早く治療を終わらせたい」など、成果によっても選択肢が異なります。
そこで今回は以下のトピックについて解説します。
- 20代で歯列矯正は遅い?
- 20代で歯列矯正をするメリット
- 20代で歯列矯正をするデメリット
- 20代におすすめの歯列矯正の種類、期間、費用
- 20代で歯列矯正を成功させるコツ
この記事では20代で歯列矯正を始めることのメリットやデメリット、おすすめの歯列矯正の種類と早くきれいに歯を並べるコツについて解説します。歯列矯正で自身の歯並びを良くしたい20代の方はぜひ参考にしてください。
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目次
20代で歯列矯正は遅い?
20代で歯列矯正を開始することは遅くありません。むしろ30代40代で始める方が多いので20代で始めることは早い方です。
ただし10代のころに歯列矯正を始めるよりも歯を動かしにくくはなります。社会人の方であれば仕事の都合上、矯正器具が目立つのを避けたりと気を付けることが多いでしょう。
歯列矯正は若ければ若いほど治療のリスクを下げられたり、歯並びがきれいな期間が長くなったりとメリットが大きいです。条件が整っているので、少しでも早く始めましょう。
20代で歯列矯正をするメリット
20代で歯列矯正をするメリットは非常に多いです。早く治療を始めることによるメリットもあるため、早めに着手するように検討してみましょう。
見た目のコンプレックスを解消できる
20代で歯列矯正をするメリットはまず見た目のコンプレックスを解消できる点があげられるでしょう。歯列矯正をされる約6割の方が、歯並びが悪いことによる見た目のコンプレックスで悩んでいます。
20代という早い段階で治療して解決するとこれからの人生において悩むことがなくなるので、非常にお得であると言えます。
虫歯や歯周病の予防になる
20代で歯列矯正をして歯並びをケアすると虫歯や歯周病の予防になります。歯並びが良くないと、以下の原因によって虫歯や歯周病のリスクを高めてしまうでしょう。
- 歯磨きをしても汚れを落としきれない
- 口が勝手に空いてしまい、乾燥してしまう
- 虫歯菌が繁殖してしまう
見た目以外にも歯並びを整えると口の健康を守ることにも繋がるので、早めに治療した方がいいです。
治療スケジュールが立てやすい
10代や小学生の時に歯列矯正をするよりも20代で治療を始めると治療スケジュールが立てやすいというメリットがあります。どうしても10代以下の場合、日々成長していくため、最初に計画した治療スケジュールを修正していくケースが多いです。
逆に40代以上の場合は歯が思ったよりも動かなかったり、虫歯や歯周病が発生しやすいといった問題により治療スケジュールが変更することがあります。そのため20代が最も治療のリスクを低く、スケジュール通りに綺麗に歯を動かしやすくなります。
健康的な歯並びの期間が長くなる
20代の時期に歯列矯正をすると、健康的な歯並びの期間が長くなります。噛み合わせが正しくて、歯茎に負担がかからないような健康的な歯並びの期間が長いと虫歯はもちろんのこと他にも以下のようなメリットがあります。
- 将来、歯がなくなるリスクが激減
- 肩こりや腰痛の軽減
- 顔の歪みを抑えられる
このように早めに治療をすると健康寿命を確実に延ばすでしょう。
フェイスラインがすっきりする
歯並びが綺麗に整うことで、受け口や口元が出ているといった問題が解決されて、フェイスラインがすっきりするでしょう。
また歯並びの乱れによる過剰な筋肉の発達も防げたり、エラが張ったりすることもないので輪郭が綺麗に整います。見た目のために歯列矯正を考えている方だと早めに治療するに越したことはないでしょう。
関連記事:歯列矯正は小顔になる?顔が小さくなる人の特徴を紹介
20代で歯列矯正するデメリット
歯列矯正は早めに治療をすればメリットが大きいですが、もちろんデメリットも存在しています。主に5つに分けて解説するので、デメリットも明確に抑えておきましょう。
歯列矯正中の見た目が気になる
歯列矯正中は矯正器具によって見た目が気になりやすいです。もちろん、最近はワイヤーを使わない目立ちにくい矯正器具も存在していますが、気になってしまう方はいるでしょう。
見た目を気にしなくてもいいかどうかは自分のライフスタイルによるところが大きいため、自身のライフスタイルに合った矯正方法を選ぶように意識すると良いです。
治療による痛みや違和感がある
歯列矯正は力を加え続けて少しづつ歯を動かしていく治療法なため、どうしても痛みや違和感が出てくることがあります。もちろん、日常的に我慢できないほどの痛みが発生している場合はすぐに歯科病院に足を運び対応してもらうことも可能です。
しかし、歯を動かすには多少の痛みや矯正器具と舌が触れる違和感が発生するのである程度我慢せざるを得ないことを認識しておきましょう。
治療中は虫歯や歯周病になりやすい
歯列矯正の治療中はどうしても虫歯や歯周病になりやすいです。矯正器具を装着しているとどうしても歯を綺麗に磨けなかったり、矯正器具の隙間に汚れが挟まったりといった要因が重なり、虫歯菌が繁殖しやすい環境になります。
また矯正器具のせいで口を綺麗に閉じられないと口が乾燥して虫歯菌の発達に影響します。
短期間での変化は期待できない
歯列矯正は硬い歯を継続的に力を与え続けて動かす治療なので、短期間では変化が期待できません。
個人差がありますが、最低でも半年ほどの時間が必要で、平均的に見ても1年〜2年程度の時間が必要になります。治療期間がある程度必要なので、短期間での変化は見込めません。
原則、自己負担になる
歯列矯正は原則的に保険適応外で自己負担になります。歯列矯正の主な目的は歯並びを整えて、口腔機能を向上させることです。
日本では健康に支障をきたしていたり、病気で緊急を要するとは判断されません。そのため、一般的に保険適応外と判断されるので、費用が自己負担になってしまいます。
20代におすすめの歯列矯正の種類、期間、費用
20代におすすめな歯列矯正の種類や期間、費用についても解説します。それぞれの矯正方法に特徴があるので、自身のライフスタイルに合わせて選択できるようにまずは理解しておきましょう。
表面矯正
最も一般的な矯正方法がワイヤーを使った表面矯正と呼ばれるものです。
他の矯正方法に比べて費用が安く、丈夫です。しかし、目立ちやすいという特徴があります。
期間
表面矯正の治療期間としては一般的に2年〜3年程度の時間が必要になります。矯正器具が目立ってしまうので、見た目が気になる方にとっては長い期間かもしれません。
しかし、最も実績のある治療法です。そのため、見た目よりも治療が安全に円滑に進むかといった点が気になる方は検討してみてもいいでしょう。
費用
表面矯正にかかる費用としては30万〜100万円です。これはワイヤーやプラケットにつかう素材によって費用が変動するためで、プラスチックやジルコニア、セラミックなどの目立ちにくい素材を使うと費用がかさむでしょう。
金属製の素材を使うと30万円程度で治療できますが、どうしても目立つので天秤にかけて判断するようにすると良いです。
裏側矯正
歯の表面ではなく、裏側に矯正器具を装着して歯を動かしていく方法を裏側矯正と言います。目立ちにくく、見た目を気にする方には最適な方法です。
しかし、舌と矯正器具が接触するため、活舌が悪くなるという点がデメリットです。具体的な治療にかかる費用と期間についても解説します。
期間
裏側矯正は3年ほどの矯正期間がかかります。治療期間だけで見ると表面矯正の方がおすすめですが、矯正器具が目立ちたくないという点においては裏側矯正法がおすすめです。
費用
裏側矯正は40万〜170万程度です。ワイヤーを裏側から装着するという難易度の高さや、複雑な歯の裏面の形状に合わせてオーダーメイドでプラケットを作らなくてはならないためです。
費用はかかりますが、人気が高い治療法なので、お金に余裕がある方はぜひ検討してみてください。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とはマウスピースを使って歯を動かしていく治療法で、矯正器具を取り外せるという点が最大の特徴です。期間や費用においても特徴があるため、解説します。
期間
マウスピース矯正の治療期間としては一般的に1年〜2年程度です。
なぜならマウスピース矯正は他の矯正器具と比べて対応できる症例が限られており、軽度に乱れた歯並びの改善程度しかできないので、治療期間も短くなります。ある程度歯並びが整っている方におすすめの方法です。
費用
マウスピース矯正の場合、10万~100万円の費用が必要です。
マウスピース矯正の費用相場は、基本的に使用するマウスピースの枚数や矯正する歯の範囲、期間によって前後します。矯正器具を取り外し可能で治療したい方に非常におすすめです。
部分矯正
部分矯正とは1本や2本といった部分的な数本の歯を改善するためにおこなう治療法です。これまでの歯全体を治療する方法と違い、部分的な治療となるため、治療に必要になる期間や費用も変わってきます。
期間
部分矯正に必要な期間としては半年〜1年程度と治療期間は短く抑えられます。
ただし、1年程度の治療期間の後に保定期間という歯を固定の位置で固める期間が1年近くかかる可能性があることも認識しておきましょう。個人差や治療してくれる医師の腕にもよりますが、早ければ数か月で保定期間は完了します。
費用
部分矯正は10万〜70万程度が相場です。
装置の種類や素材によって値段が変動します。部分矯正をマウスピースを使って矯正するか、ワイヤーを使って矯正するかで値段が変わり、安く抑えたいならマウスピースを使って治療するのがいいでしょう。
ただし、元の歯並びがどのくらい整っているかによっても値段が変わるので、歯科医師に診てもらい判断してもらうようにすると良いです。
セラミック矯正
セラミック矯正というセラミック素材を歯の被せ物として使用する治療法もあります。歯を削って見た目を維持する治療法なので、矯正治療というよりも補綴治療です。
期間
セラミック矯正の治療期間は一般的に1か月〜2か月程度です。
そもそもセラミック矯正は歯を動かして並びを整えるものではなく、歯を削ってセラミックの被り物を被せる治療法です。そのため、歯を動かす矯正治療よりも短い時間で済みますし、値段相場も安くなります。
費用
セラミック矯正にかかる費用は相場として前歯6本を整えた場合だと30万~70万円程度になります。
ただし、どういった素材を使うかによって変わります。天然歯に近いジルコニアやオールセラミックを使って治療をすると費用が高くなりやすいです。
歯科医院によっては歯1本から対応しているので、まずは近くの歯科医院で料金体系を詳しく確認してみましょう。
20代で歯列矯正を成功させるコツ
20代で歯列矯正を成功させるにはいくつかコツがあります。5つに絞って解説していきます。
口呼吸や舌癖を治る
口呼吸や舌癖といった悪影響を及ぼす日常的な癖の改善が必要です。こういった癖は仮に歯列矯正で歯並びをよくしても、再度歯並びを悪くしてしまうので、しっかりと癖を治したほうがいいです。
日常的に意識をしなくては解決しないので、日々注意するようにしましょう。
規則正しい生活を心がける
歯列矯正を成功させるには規則正しい生活をすることが非常に大切です。歯を動かすには骨の代謝が深くかかわっているのですが、代謝を良くするには規則正しい生活がポイントになります。
しっかりと睡眠時間と栄養を摂取して、適度に運動するといった生活をしていると代謝は必然的に向上して歯が動きやすくなるので、できるだけ心がけましょう。
虫歯や歯周病予防をする
歯列矯正を早く成功させるには遅延させる原因である虫歯や歯周病を予防することが大切です。虫歯や歯周病は程度にもよりますが、基本的に歯列矯正を中断して、先に治療しなくてはならないため、虫歯と歯周病にならないことがポイントになります。
食後に歯磨きをしたり、あまり着色や砂糖の多い飲み物を避けたりとそういった口に入れるものから注意するようにしましょう。
計画的に治療を進める
治療を早く終わらせるには計画的に治療を進められるかが大きなポイントです。歯列矯正は長期間の治療のため、精密に治療計画が引かれています。
しかし、その治療計画から遅れると余計な費用が掛かったり、予想外のトラブルを起こす可能性が出てきます。そのため、定期的に歯科医師に診てもらい、治療の進捗を合わせてもらうように指示をもらったり、日頃から矯正器具の装着時間や癖を抑えたりといった行動を徹底しましょう。
装着時間を守る
歯列矯正を早く終わらせるには装着時間の厳守ができるのかが非常にポイントです。歯を動かすにはどうしても長時間、継続して歯に力を加えなければいけません。
装着している時間によって歯の動く距離が変わります。そのため、医師から提示されている一日当たりの装着時間は徹底して守るようにしましょう。
まとめ
20代で歯列矯正を始めることは遅くありません。むしろ今矯正を始めると後々の健康寿命や自信をもってイキイキと生活できたりと享受できるメリットの方が確実に大きいです。
矯正にかかる時間や費用は負担が大きいものもありますが、部分矯正やセラミック矯正、マウスピース矯正など自分のライフスタイルに適した治療法を探しましょう。今回紹介した内容をあらかじめ理解したうえで、歯科医師に相談しに行くと話がスムーズに進み、納得できる意思決定もしやすいです。
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コラム監修者
- はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック 院長 平山脩
- 岡山大学歯学部卒業後、岡山大学病院総合歯科に勤務。その後、大阪市内の歯科医院に勤務し、はぴねす歯科緑地公園駅前クリニックに勤務。2022年11月、はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック院長に就任。
はぴねす歯科グループ
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