歯列矯正で老けた顔になる?原因と対処方法を紹介
「歯列矯正で老ける顔になるのか」気になっている方は多いのではないでしょうか?実際、歯列矯正で歯並びや噛み合わせを良くしたら前の顔よりも印象が悪くなったという話を聞いたことがあるでしょう。
その中でも特に口元の変化が悪い方向に進んだことから以下のように悩んでみませんか?
- 「歯列矯正をしてほうれい線が余計に際立ってしまった」
- 「口元が下がったような印象になって老け顔になった気がする」
- 「歯列矯正ってどうして老け顔っぽい印象を与えるの?」
歯列矯正は歯並びや噛み合わせを整える治療なので、良くも悪くも治療前と比べて変化が発生するでしょう。その変化が老け顔といった一般的に良くない変化になる原因や対応する方法もすでに存在しています。
そこでこの記事では以下のトピックについて解説します。
- 歯列矯正で老けた顔になる原因
- 歯列矯正で老けた顔にならないためのコツ
- 歯列矯正で老けた顔になった場合の対処方法
この記事では歯列矯正によって老け顔になる原因やその対処方法、老け顔にならないためのコツについて解説します。歯列矯正による老け顔を防ぎたい、若々しい顔を取り戻したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
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目次
歯列矯正で老けた顔になる原因
歯列矯正で老けた顔になる原因は8つあります。原因によって対策も変わってくるので、しっかり抑えておきましょう。
ほうれい線が濃くなったため
歯列矯正によってほうれい線が濃くなるケースは少なくありません。ほうれい線は年齢という要素も関係していますが、口に矯正器具を入れる影響で思ったように顔を動かせません。
表情筋が衰えやすく、ほうれい線が出る方も多いです。また他にも、出っ歯を矯正して前歯を後ろに移動させると口唇が後退して、口輪筋のハリがなくなりほうれい線が目立つことがあります。
普段からほうれい線のケアとして、しっかり表情筋のトレーニングやマッサージをしておくと良いでしょう。
関連記事:歯列矯正はほうれい線ができる?目立つケースと対策を紹介
噛み合わせが改善したため
歯並びが原因で噛み合わせが整っていないと、咬筋という奥歯のさらに奥に位置する筋肉に過度な負担が掛かっています。その状態で噛み合わせが改善されると咬筋への負担が軽減するため、面長になったり頬がこけたような印象になったりするでしょう。
また出っ歯の噛み合わせを整えた場合も、鼻の下の皮膚が余ってたるんで見えてしまうこともあります。噛み合わせを改善した後について歯科医師に相談しておきましょう。
抜歯をしたため
歯列矯正の治療の過程で抜歯をしたために老けた顔の印象を与えることがあります。
特に口元の印象を変えてしまう前歯の抜歯は老け顔になる可能性があります。出っ歯の人は覚悟して治療に望む必要があるでしょう。
表情筋が衰えたため
歯列矯正の矯正装置に違和感を覚えた場合、表情筋が衰えやすく、老け顔になってしまいます。矯正装置の違和感が残り続けた状態は、表情を作る筋肉がうまく使えずに衰えてしまうでしょう。
顔の筋肉の70%が口の周りに集中しているため、表情筋が衰えてしまうとほうれい線だけでなくしわやたるみに繋がります。そのため表情筋の衰えには敏感になっておきましょう。
赤唇が薄くなったため
歯列矯正によって前歯を後退させると同時に赤唇も薄くなってしまいます。赤唇が薄く見えてしまうと若々しさがなくなり老け顔の印象を与えてしまうでしょう。
また前歯を後退させすぎると、これまでの歯が出ていた状態で延びてしまった皮膚がたるんでしまうので、余計に老け顔の印象を与えてしまいます。
面長になったため
歯列矯正によって面長になった場合も老け顔という印象を与えてしまうでしょう。特に元々鼻下が長い人は注意が必要です。
歯列矯正で前歯を後退させると余計に鼻下が延びて面長の印象を与えてしまいます。矯正治療を始める前に前歯の後退量を考慮して、歯科医師とともに治療内容や治療範囲を決めていくようにしましょう。
精密検査を行っていないため
精密検査をしないと歯列矯正が失敗して老け顔になる可能性が非常に高まります。
特にどのような治療をするのか、どれくらいのスケジュールで、どのような歯並びになるのかを治療前に決めるための精密検査をおこなっていないと後悔する可能性が高いです。
精密検査は別途費用が掛かる病院もありますが、一度治療を始めると戻せないのでぜひ精密検査を受けましょう。
歯科医師のスキル不足のため
歯科医師の能力が低いとどうしても老け顔に見えてしまいがちです。歯列矯正はただ歯を動かせばいいわけではなく、顔の変化を考慮してバランスよく歯を動かす必要があります。
そのため、歯科医師のスキルや経験によって大きく治療後の満足度が出やすいです。あらかじめ治療してもらう歯科医師が手がけた事例を調べておくと安心感をもって治療に望めるでしょう。
歯列矯正で老けた顔にならないためのコツ
歯列矯正で老け顔にならないために主に3つのコツがあります。コツを抑えれば効率よく治療を進められるだけでなく、老け顔対策にもなります。
歯科医師に相談する
老け顔にならないためには、まずは歯科医師に相談することが大切です。特に歯列矯正のような長期間をかけて治療をおこなうのであれば、こまめに歯科医師とコミュニケーションをとりながら進められるかがポイントになります。
治療に関する不安や悩み、理想の顔や歯の状態の擦り合わせなどをおこなえると納得感をもって治療を受けることができます。
歯科医院選びで失敗しない
歯科医院選びを失敗しなければ老け顔になる確率はぐっと低くなります。そこでおすすめの歯科医院選びの基準を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
コミュニケーションが取りやすい
歯科医院選びの基準として歯科医師とコミュニケーションがしっかり取れるのかを確認しておきましょう。歯列矯正は長期間の治療のため、綿密に歯科医師とコミュニケーションを取れる方が望ましいです。
そのため、コミュニケーションの取りやすさやナイーブなことでも話したいと思える人柄かなど総合的に判断していくようにしましょう。
虫歯や歯周病も行ってくれる
虫歯や歯周病の治療の可否も事前に確認しておくと良いです。歯列矯正には虫歯や歯周病といったトラブルが発生してしまう可能性があります。
そのため、こういった予期せぬトラブルにも対応して歯列矯正の治療を進めてくれるかを確認しておくと良いでしょう。
歯列矯正のメリットとデメリットをしっかり説明してくれる
歯列矯正のメリットとデメリットをしっかり説明してくれるかどうかも大事です。メリットやデメリットをしっかりと話してくれない人には不安を抱くでしょう。
そのため、こちらの抱いている不安がなくなるような説明ができるのかといった点もポイントです。
治療計画通りに進める
老け顔にならないためには治療計画通りに治療を進められるかが非常に大切です。治療計画通りに進められないと虫歯、歯周病、歯が思ったよりも動かないといった予期せぬトラブルを引き起こす可能性があります。
治療計画の遅れが噛み合わせに問題を発生させたりもするので、治療計画を遵守することを強く意識しましょう。
関連記事:40代から始める歯列矯正は失敗する?後悔しないための知識
関連記事:50代でも歯列矯正はできる?メリットや最適な矯正方法を紹介
歯列矯正で老けた顔になった場合の対処方法
歯列矯正で老けた顔になった場合は主に以下の4つの方法で対策すると良いです。簡単に家でできる対処法からしっかり歯科医院にいって対処する方法まで紹介します。
マッサージやエクササイズをする
歯列矯正でほうれい線が目立ったりして老け顔になったと感じる場合、多くのケースとして頬のたるみやむくみ、表情筋の衰えが考えられます。
そのため、マッサージやエクササイズが最も効果的です。具体的には、あごを閉じたり、支えたりする内側翼突筋を人差し指と中指で顎のラインに沿ってマッサージをしたりするのが良いでしょう。
表情筋のトレーニングをする
表情筋のトレーニングも老け顔対策に効果的です。具体的に人差し指を頬に当てながら外に引っ張りつつ、唇をすぼめて前に突き出し、口周りと頬が引っ張りあうことを確認しながら10秒程度キープしましょう。
このトレーニングを3〜5セット繰り返すといったトレーニングをしてみると良いです。他にも表情筋トレーニングはさまざま存在しているのでまずは自分にとってやりやすいトレーニングを探してみると良いでしょう。
スキンケアをする
老け顔対策にはスキンケアも効果があります。なぜならほうれい線が目立ってしまう原因として肌の乾燥が非常に大きいからです。
ほうれい線を消すことはすぐにはできなくても、保湿を意識することでほうれい線を目立ちにくくさせることを意識しましょう。そのため、洗顔後にセラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンが豊富に含まれたスキンケア商品でケアすると効果が出やすいです。
再治療をする
どうしても歯列矯正によって老け顔が気になる方は再治療をしてみましょう。
費用や期間が倍以上かかってしまうデメリットがあるものの、どうしても納得がいかないのであれば再度治療することによって老け顔を直すことも可能です。
再治療の際はこれまで紹介してきた老け顔の原因とできるだけ老け顔にならないコツを意識して治療に臨みましょう。
まとめ
歯列矯正で老けた顔になってしまうケースは少なくありません。しかし、原因としては今回紹介した8つの原因に起因します。
8つの原因を理解しながら、今回紹介した老け顔にならないためのコツや実際の対策も含めて実際に行動に移せると老け顔の印象を与えなくなるでしょう。
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コラム監修者
- はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック 院長 平山脩
- 岡山大学歯学部卒業後、岡山大学病院総合歯科に勤務。その後、大阪市内の歯科医院に勤務し、はぴねす歯科緑地公園駅前クリニックに勤務。2022年11月、はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック院長に就任。
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