歯科矯正をしたほうがいい人を紹介!矯正が必要な人とは?

「自分が歯科矯正をしたほうがいいか悩んでいる」という方は多いのではないでしょうか?

近頃の美容や健康の意識が高まっている中、少し自分の歯並びが周りと比べて悪いと気に気になると「歯並びが悪いと将来歯がなくなるのかな?」「身体に深刻なダメージになるかもしれないから歯並びを矯正しないといけないのかな?」このように思う方は少なくないでしょう。

しかし、歯を矯正するのは時間もお金がかかるだけでなく、身体にもダメージが残る可能性が高いため、歯列矯正の知識を蓄える必要があります。また歯列矯正は施術の必要がない人にとってはリスクがあります。

そもそも自分は歯列矯正をしたほうがいいのか、今のまま放っておくとどうなるのかを知るべきです。そこで今回は以下のトピックについて解説します。

  • 歯科矯正をしたほうがいい人の症例
  • 歯を矯正しないとどうなる?
  • 大人が歯列矯正する際の注意点
  • おすすめの歯列矯正

この記事では歯の矯正を考えたほうがいい症例やそのまま矯正せずにほっておくとどうなるのか、歯列矯正をする際の注意点について解説します。歯を矯正した方がいいのかわからない方はぜひ参考にしてください。

歯列矯正をご検討中の方はお気軽にご相談ください!

歯科矯正をしたほうがいい人の症例


歯を矯正した方が良いかどうかは自身の歯の状態によって決まります。歯科矯正をしたほうがいい人の症例を主に7つ紹介しますので、ぜひ自分の歯の状態を比べてください。

叢生

叢生(そうせい)とは歯がでこぼこにずれていたり、歯が重なって生えていることによりガタガタな歯並びの状態のことです。一般的にガチャガチャに歯が生えていることから「ガチャ歯」とも言われています。

日本人に最も多い不正咬合で、特に前歯2本に比べて隣の歯が内側に入り込んでいたり、前歯がねじれて生えていたりするケースが多いです。また八重歯も叢生の1つです。

八重歯とは前から3番目の歯が歯列に治まり切らず他の歯に重なって生えている状態です。これは日本人の多くは顎が小さいため発生するもので、日本人に多い不正咬合の1つとなっています。

叢生を治すには歯列矯正により治していくほかに手段がないので、歯列矯正を検討しましょう。

上顎前突(出っ歯)

上顎前突(じょうがくぜんとつ)とは一般的に出っ歯と呼ばれ、上顎が下顎よりも出ている状態のことを指します。上顎前突は見た目のコンプレックスにつながりやすかったり、かみ合わせが深くなったり、歯が出ることにより歯肉が乾いたりするため、歯列矯正を考える方が多いです。

主な原因は子供の頃からの癖でいつも口呼吸をしていたり、幼少期に指をしゃぶっていたり、普段から舌で歯を押す習慣があったりすることです。また遺伝による点も大きいのですが、上顎前突の方は症状を悪化させないように口呼吸をできるだけ控えたり、舌で歯を押す習慣に注意しましょう。

下顎前突(受け口)

下顎前突(かがくぜんとつ)とは下の歯列や下顎が大きく前に出ている状態のことです。主な原因は遺伝や子供の頃の下顎を突き出す習慣、顎の形が決まりやすい思春期での口呼吸の習慣が大きいです。

下顎前突は噛む力が低下することの他に、発音が悪くなることもあります。下顎が急激に発達する思春期を過ぎている方や遺伝の影響を受けている方は、改善するには歯列矯正を受けたほうがいいでしょう。

過蓋咬合

過蓋咬合(かがいこうごう)とはかみ合わせが深く、噛んだ時に下の歯が隠れてしまうかみ合わせの状態を指します。一般的にディープバイトと呼ばれ、放っておくと健康上の問題が非常に多いです。

特に深刻な問題は歯周病と顎関節症のリスクを高めたり、横顔などの顔の印象に大きく関わったりします。主な原因は遺伝で上顎と下顎の長さが違うことによるかみ合わせの悪さが挙げられるため、改善するには歯列矯正を受ける手段が一般的です。

開咬(オープンバイト)

開咬(かいこう)とは奥歯を噛み合わせた時に上下の前歯に隙間ができる状態で、一般的にオープンバイトと呼ばれています。主な原因は幼少期に指をしゃぶっていたり、口呼吸の癖がついていたり、遺伝であることが多いので自力で治すのは非常に難しい状態であると言えます。

また開咬になると前歯でものを噛めなくなるため、奥歯に負担がかかりやすいです。さらに前歯に隙間があることで空気が漏れやすいので、発音にも影響があるでしょう。

開咬は最も自分では気づきにくい状態ですので、これらの特徴が自分に当てはまっているか一度確認してみましょう。

交叉咬合(クロスバイト)

交叉咬合(こうさこうごう)とは歯並びの途中で交叉している状態を指しています。上の歯が下の歯に被さるのが一般的な歯並びですが、交叉咬合は上の奥歯が下の奥歯の内側に入っているような状態です。

クロスバイトとも呼ばれる交叉咬合は顎が歪むことがあるため、見た目のコンプレックスに悩む人が多いという特徴があります。主な原因は上下の顎の形や歯並びの湾曲のずれ、日常的な頬づえ、偏った食事による咬む刺激の偏りが挙げられます。

小さな原因によって変化するため、改善や悪化を抑えるには非常に神経をとがらせて注意しなくてはなりません。

正中離開(すきっ歯)

正中離開(せいちゅうりかい)とは歯の間に隙間が空いている状態で、一般的にすきっ歯と呼ばれています。主な原因は歯の大きさが揃っていなかったり、歯の大きさに対して顎が大きかったりすることです。

隙間があるため、食べかすが溜まりやすく虫歯や歯周病のリスクが高いです。また隙間から息が抜けることもあるので、滑舌が悪くなることもあるでしょう。

正中離開は見た目のコンプレックスも抱きやすく悪化しやすいため、早めに改善した方がいいです。

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歯を矯正しないとどうなる?


現在の歯の状態によって矯正しないことによる影響は変わりますが、基本的に歯の状態が上記の症例に当てはまるなら矯正しないと以下の6つに悩まされることになります。

  • 見た目に自信が持てなくなる
  • 歯周病や虫歯になる可能性がある
  • 他の臓器にも負担をかける可能性がある
  • 口臭がきつくなる
  • 慢性的な肩こりや頭痛、顎関節症になる可能性がある
  • 発音が悪くなり、相手に物事を伝えにくくなる

見た目に自信が持てなくなる

歯を矯正しないとますます見た目の自信をなくしていくでしょう。基本的に歯の状態は適切なケアや正しい治療をしなかったり加齢によって悪化します。

そのため現時点で歯の矯正を考えているほど歯並びの状態が悪く、見た目に自信があまりないならさらに自信をなくすことになる可能性が高いです。

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歯周病や虫歯になる可能性がある

歯並びが悪いと歯磨きを充分に行えず、歯垢が溜まりやすいため、虫歯や歯周病になる可能性があります。また歯並びが悪いと口の中に空気が入りやすく乾燥しやすいことも歯周病や虫歯を助長することになるでしょう。

虫歯や歯周病は放っておくと最悪の場合、歯をなくす可能性があることを知っておきましょう。

他の臓器にも負担をかける可能性がある

歯並びが悪いとうまく食べ物を噛めないため、まだ大きな状態の食べ物が胃や腸に送られてきます。そうなると消化吸収のために胃や腸、その他の臓器に大きな負担がかかるでしょう。

臓器に負担をかけ続けると将来胃や腸などの手術になる可能性も否定できません。また食べ物をきちんと噛めないことにより便秘や軟便に悩まされることもあります。

口臭がきつくなる

歯並びが悪いと隙間が生じて、口の中に空気が入ってくるため、口の中が乾燥して十分な唾液がなくなるため口臭がきつくなるでしょう。また歯並びが悪いと歯磨きをしても磨き残しや食べかす、歯垢などが残り、蓄積されて口臭がさらにきつくなります。

慢性的な肩こりや頭痛、顎関節症になる可能性がある

歯並びが悪く、かみ合わせが悪いと咀嚼や顎の開閉時に顎に負担がかかり、顎周りや首の筋肉が硬直してしまうでしょう。そうなると血行が悪くなり、肩こりという筋肉が痛くなるという形で不調が現れます。

また顎から肩の筋肉の近くには脳に通じている血管や神経があり、嚙み合わせが悪く筋肉を硬直させてしまうと頭痛にも繋がります。その他にも嚙み合わせが悪いことにより顎に余計な力がかかり顎関節症に悩まされるでしょう。

発音が悪くなり、相手に物事を伝えにくくなる

歯並びが悪いと隙間ができて空気が漏れてしまい、上手に発音ができなくなることがあります。できなくなるかもしれません。

また歯並びが悪いと舌の運動範囲が狭められたり、口輪筋や頬筋、舌筋などの口周りの筋肉が硬直したり衰えたりすることで、発音に影響を与えるケースが少なくないです。

人とのコミュニケーションに影響が出るとストレスに感じる人が非常に多いので、改善することをおすすめします。歯を矯正しないと以上のような6つの症状や状態に悩まされ続けることになるので注意が必要です。

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大人が歯列矯正をする際の注意点


歯の矯正にも注意すべき点が存在しており、特に大人は骨格が成長しきっていたり、既に歯にダメージがあったりする人が多いので注意点を知っておかなければなりません。

主に3つの注意点があるので、しっかり確認していきましょう。

歯茎の状態

歯列矯正をする前に注意する点の1つは歯茎の状態です。歯列矯正は歯を動かすため歯茎が低下してしまう恐れがあります。

また治療のために歯の表面に器具をつけたり、マウスピースを20時間以上装着したりするので、どうしても口の中が不衛生になりがちです。そうなると歯周病になるリスクがさらに高まるので、歯茎の高さは注意すべきです。

歯茎の状態が低かったり、歯周病のまま治療を受けると歯茎が低下して最悪の場合、歯が抜け落ちることもあるので事前に歯列矯正を受けられる状態か確認しておきましょう。

治療のスケジュール

人によって治療のスケジュールが変わってくる可能性があるのも歯列矯正の注意点です。事前に医師から提示してもらったスケジュールよりも延長することはよくあります。

なぜなら人によって歯や骨の形が異なっていたり、特殊な歯の噛み合わせだったりするからです。あらかじめ長引くことを想定して、余裕を持たせて治療を受けるようにしましょう。

必ず矯正相談を受ける

歯列矯正をする際は必ず医師に相談をしましょう。人によって歯並びや歯の状態、骨格は異なるため、必要になってくる矯正の時間や適した施術が変わってきます。

自分に適していない施術を受けると身体への負担だけでなく、資金面、時間面での負担も非常に深刻になるので必ず医師に相談するようにしましょう。

おすすめの歯列矯正


身体面や金銭面、時間面にあまり負担をかけずにできるおすすめの歯列矯正が2つあります。1つずつ解説しますので、しっかり把握して医師の判断を仰ぎましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は最も歴史の古い矯正方法で、3~5mmほどの大きさの金属の装置を前歯に装着して、そこにワイヤーを通して歯に圧力をかけて矯正する方法です。ワイヤー矯正は主に金属を使って長期的に施術する方法であるため、費用が安くすむというおすすめポイントがあります。

注意点はワイヤー矯正は着脱不可であるので、一度ワイヤー矯正の施術を受け始めると治療が完了する2~3年程度は見た目にコンプレックスを抱くかもしれない点です。ですが、最近のワイヤー矯正は透明のセラミックやプラスチックを使うこともできるので一度医師に相談した際に実際にどのような見え方になるのかを確認しましょう。

当院のワイヤー矯正について

マウスピース矯正

マウスピース矯正は歯型をとって矯正用のマウスピースを作って、毎日決められた時間の間装着を続けることで歯を矯正する施術方法です。一般的にマウスピースは透明で目立たないため、人前に出る際の抵抗も低いです。

また取り外しもできるので日常生活でも使いやすい点から人気となっています。またマウスピースを取り外して歯磨きを行えるので、虫歯や歯周病といった病気の予防が十分できます。

マウスピースを2週間に1度、新しいものと交換するために病院に通わなくてはなりませんが、常に口の中を清潔に保てるので、おすすめです。

当院のマウスピース矯正(インビザライン)について

まとめ

歯並びは子供の時からの癖や遺伝によって決まってくるため、なかなか自力で改善することが難しいです。また放っておいて良くなることはほとんどないので、少しでも歯が気になっている方は迷わず歯列矯正の施術を受けたほうがいいでしょう。

治療は早い方が健康面や金銭面でもメリットが多いので、一歩踏み出してみることをおすすめします。

歯列矯正をご検討中の方はお気軽にご相談ください!

平山脩

コラム監修者

はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック 院長 平山脩
岡山大学歯学部卒業後、岡山大学病院総合歯科に勤務。その後、大阪市内の歯科医院に勤務し、はぴねす歯科緑地公園駅前クリニックに勤務。2022年11月、はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック院長に就任。

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