歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴と歯列矯正の動きを早める方法

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「矯正治療は2〜3年かかると聞くけれど、私の場合も本当にそんなにかかるの?」歯並びをきれいにしたい気持ちはあるものの、年単位の長い期間を考えると、「途中で挫折しないか」「仕事やプライベートに支障が出ないか」と不安になり、なかなか決断できずにいませんか?

歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴は年齢や骨の柔らかさだけでなく、新陳代謝や日々の生活習慣によって変わります。

本記事では、歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴と動きにくい人の特徴を解説します。

歯列矯正の動きを早める方法もご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴

歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴は、以下の6つです。

  • 年齢が若く新陳代謝が活発である
  • 歯並びの乱れが軽度である
  • 歯を動かすためのスペースがある
  • 舌や口周りに悪習慣がない
  • アンキローシスがなく歯茎や骨が健康である
  • 医師の指示を守り自己管理ができている

1つずつ解説します。

年齢が若く新陳代謝が活発である

新陳代謝が活発な若い年代の人ほど、歯を支える骨の吸収と再生のサイクルが早いため、歯がスムーズに動きやすいです。

一般的に、成長期の子供や20代は体の代謝が良く、細胞の働きも活発なため、治療期間が短い傾向があります。しかし、30代以降であっても、規則正しい生活や栄養バランスの良い食事で代謝を高めると、骨の作り変えが促進されて歯が動きやすくなります。

年齢だけで歯の動きやすさが決まるわけではないため、ご安心ください。

歯並びの乱れが軽度である

もともとの歯並びのでこぼこが少なく、歯を移動させる距離が短い人ほど、治療期間は短くて済みます。歯並びが少し重なっている程度の軽度のケースである場合、大掛かりな移動をさせる必要がないため、半年から1年ほどで治療が完了する場合もあります。

一方で、歯が大きくねじれていたり、顎の骨格的なズレを伴っていたりする場合は、移動に時間がかかるだけでなく、噛み合わせの調整にも期間が必要です。

歯を動かすためのスペースがある

歯をきれいに並べるためのスペースがあらかじめ確保できている、あるいは抜歯によってスペースを作りやすい人は、歯がスムーズに移動できます。矯正治療では、歯が動くためのスペースがないと、いくら力をかけても歯は動きません。

すきっ歯のようにもとから隙間がある場合や、抜歯をして十分なスペースを確保できた場合は、歯が抵抗なく移動できるため、治療がスムーズに進むのが一般的です。

舌や口周りに悪習慣がない

舌で前歯を押したり、常に口をポカンと開けていたりする悪習慣がない人は、矯正装置の力が正しく伝わるため歯が早く動きます。これらの癖があると、矯正で歯を動かそうとする力に対して逆方向の力がかかってしまい、治療の妨げになります。

普段から舌を正しい位置に置き、鼻呼吸ができている人は、予期せぬ後戻りや動きの遅れが起きにくく、計画通りに治療が進みやすいです。

アンキローシスがなく歯茎や骨が健康である

歯の根と骨が癒着するアンキローシス(骨癒着)がなく、歯周組織が健康なのは、歯をスムーズに動かすための条件です。過去の外傷が原因で骨と歯がくっついていると、どれだけ強い力をかけても歯は動きません。

また、重度の歯周病で歯を支える骨が弱っている場合は、歯が抜けるリスクを避けるために移動速度を遅くする必要があり、結果として治療期間が長引く原因になります。

医師の指示を守り自己管理ができている

決められた装着時間を守り、ゴムかけの指示を忠実に実行できる人は、スムーズに治療を進めやすいです。マウスピース矯正の場合、1日20時間以上の装着をサボってしまうと、歯が動かないばかりか後戻りを起こします。

自己管理の徹底は、個人の体質や年齢に関係なく、誰にでもできる歯を治療計画通りに動かす方法です。

関連記事:歯列矯正は1か月でどれくらい動く?動きやすい人の特徴を紹介

歯列矯正で歯が動きにくい人の特徴

歯列矯正で歯が動きにくい人の特徴は、以下の8つです。

  • 歯並びの乱れが重度である
  • 無意識の食いしばりや歯ぎしりの癖がある
  • 虫歯や重度の歯周病がある
  • アンキローシスの症状がある
  • 舌癖や口呼吸などの悪習癖がある
  • インプラントやブリッジなどの動かせない歯がある
  • 骨の代謝に影響する薬を服用している
  • マウスピースの装着時間や通院頻度などの指示を守れていない

1つずつ解説します。

歯並びの乱れが重度である

歯の移動距離が長くなると、治療完了までの時間がかかりやすい傾向にあります。歯並びのガタガタが強い場合や、大きく歯を動かすために抜歯が必要なケースでは、単純に骨のなかを移動させる物理的な距離が増えるためです。

骨の代謝スピードには限界があるため、距離が長ければそれだけ期間も必要になります。いわゆる難症例と呼ばれるケースでは、平均よりも半年から1年以上長くかかるのが一般的です。

無意識の食いしばりや歯ぎしりの癖がある

無意識のうちに強い力が歯にかかると、歯の移動がスムーズに進みません。食いしばりや歯ぎしりは、矯正装置がかけようとしている力とは異なる方向へ負担をかけてしまうのが原因です。この過度な力が加わると、歯を支える骨や組織がダメージを受け、歯が動くメカニズムである骨の代謝が阻害されます。

歯列矯正をスムーズに進めるには、食いしばりや歯ぎしりの癖をマウスピースで改善する対策も必要です。

虫歯や重度の歯周病がある

矯正治療よりも優先して治す病気がある場合は、一時的に矯正を中断しなければならず、結果として治療期間が延びてしまいます。とくに重度の歯周病にかかっていると、歯を支える骨が弱くなっているため、通常通りの力をかけると歯が抜けるリスクがあります。

まずは歯周病治療を徹底し、口内環境が安定してから慎重に弱い力で歯を動かす必要があり、トータルの治療期間は長くなりやすいです。

アンキローシスの症状がある

歯根膜というクッションがなくなり、歯の根と骨が直接くっつくアンキローシス(骨性癒着)の状態にある歯は、矯正力をかけても動きません。通常、歯は歯根膜を介して骨の吸収と再生を繰り返しながら移動しますが、癒着しているとこの代謝が起こらないためです。

アンキローシスの症状がある場合、動かない歯を避けて計画を立て直すか、外科手術で一度歯を脱臼させてから動かすといった特別な処置が必要です。

舌癖や口呼吸などの悪習癖がある

舌で前歯を押したり、常に口を開けて呼吸したりする癖は、矯正装置の力に逆らう抵抗力となるため、歯が動きにくくなるリスクを高めます。矯正装置が歯を内側に入れようとしていても、舌が内側から外へ押し出す力が働いていると、矯正力が打ち消されてしまい歯は動きません。

歯をスムーズに動かすには、MFT(口腔筋機能療法)というトレーニングをおこない、舌や唇の正しい使いかたを習得しましょう。

インプラントやブリッジなどの動かせない歯がある

人工歯根であるインプラントや、複数の歯がつながっているブリッジが入っている箇所は、矯正力をかけても動かすのは不可能です。

インプラントは骨と完全に結合しており、天然の歯のように代謝によって移動しない性質を持っています。そのため、これらの歯を動かない固定源に利用するか、あるいはブリッジを切断して1本ずつ動かせるようにするなど、治療開始前に複雑な計画変更や処置が必要です。

骨の代謝に影響する薬を服用している

骨粗鬆症の治療薬やリウマチの薬などを服用している場合、副作用として歯の移動が遅くなるリスクがあります。

矯正治療は、骨が溶ける働きと新しく作られる働き(骨代謝)を利用して歯を動かしますが、骨粗鬆症の治療薬やリウマチの薬は骨代謝を抑える作用を持っています。服用中の薬がある方は、必ず初診時に歯科医師へ申告してください。場合によっては、主治医と相談して休薬期間を設ける対応が必要です。

マウスピースの装着時間や通院頻度などの指示を守れていない

患者さん自身が決められたルールを守れない場合、計画通りに歯が動かず、治療期間は確実に延びます。とくにマウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が必須ですが、これを怠ると歯がもとの位置に戻る後戻りが起きてしまうのです。

また、予約をキャンセルして通院の間隔が空きすぎると、適切な調整がおこなえず、タイムロスにつながります。歯列矯正を治療計画通りに終わらせるには、自己管理と真面目な通院が重要です。

歯列矯正にかかる一般的な治療期間の目安

以下は、歯列矯正にかかる一般的な治療期間をまとめた表です。

治療法 治療期間
ワイヤー矯正 表側矯正 全体矯正:約1年~3年

部分矯正:約2カ月~1年

裏側矯正 全体矯正:約2年~3年

部分矯正:約5カ月〜1年

ハーフリンガル矯正 約1年~3年
マウスピース矯正 全体矯正:約1年半~3年

部分矯正:約3カ月~1年

治療期間には個人差があるため、治療期間にどれくらいかかるかは歯科医師の判断を仰ぎましょう。

関連記事:歯列矯正を最短で完了できる期間は?早く終わる人のポイントも紹介

歯列矯正の動きを早める方法

歯列矯正の動きを早める方法は、以下の7つです。

  • 光加速矯正装置や振動装置を利用する
  • 歯の移動を促進する外科処置を併用する
  • 摩擦の少ない矯正装置を選ぶ
  • 装着時間や定期メンテナンスなどの指示を守る
  • MFTで舌や口周りの筋肉のバランスを整える
  • 規則正しい生活で新陳代謝を高める
  • 丁寧な歯磨きで虫歯・歯周病を防ぐ

1つずつご紹介します。

光加速矯正装置や振動装置を利用する

特殊な光や振動を与える加速矯正装置を使うと、歯の移動スピードを物理的に早められます。たとえばオルソパルスという装置は、近赤外線を歯茎に当てて細胞を活性化させ、骨の再生スピードを高めるのに効果的です。また、微細な振動を与える振動装置もあり、血流を促して歯の移動をスムーズにします。

追加の費用はかかりますが、少しでも早く終わらせたい方にとって光加速矯正装置や振動装置は有効な選択肢です。

歯の移動を促進する外科処置を併用する

外科手術を併用し、歯を支える骨に刺激を与えると、歯が動くスピードを高められます。これは、骨に意図的に切れ込みを入れると、自然治癒力が働いて骨の代謝が一気に活発になるRAP現象を利用した方法です。

外科的な処置が必要になるため身体への負担や費用は増えますが、通常の矯正よりも期間を短縮できるため、スピードを最優先したい場合におすすめな治療法です。

摩擦の少ない矯正装置を選ぶ

ワイヤー矯正の場合、ワイヤーとブラケットの間に摩擦が少ないタイプを選ぶと、弱い力でスムーズに歯を動かせます。従来の装置はゴムや針金で強く固定するため、摩擦が大きく、歯の移動の抵抗になっていました。

しかし、セルフライゲーションブラケットは、摩擦を極限まで減らす構造になっており、歯にかかる無駄な負担を軽減できます。結果として歯が効率よく動き、治療期間の短縮や痛みの軽減につながります。

装着時間や定期メンテナンスなどの指示を守る

歯列矯正を終わらせるためには、歯科医師から指示された装着時間や通院スケジュールを徹底して守るのが大切です。とくにマウスピース矯正の場合、1日20時間以上の装着をさぼってしまうと、歯が計画通りに動かず、すぐに数カ月単位の遅れが出ます。また、定期メンテナンスでの調整が遅れると、そのぶんゴールも遠のきます。

当たり前のルールを毎日コツコツと積み重ねるのが、結果的に歯を動かし歯列矯正を早く終わらせるポイントです。

MFTで舌や口周りの筋肉のバランスを整える

MFT(口腔筋機能療法)をおこない、舌や唇の筋肉を正しく使えるようにすると、歯列矯正の効果が出やすいです。無意識に舌で前歯を押したり、口呼吸で唇が開いていたりする癖は、矯正による歯の動きを邪魔してしまいます。

専用のトレーニングで舌癖や口呼吸を改善すると、口周りの筋肉バランスを整えられるため、歯がスムーズに動く環境が作られ、治療後の後戻り防止にも効果的です。

規則正しい生活で新陳代謝を高める

質の高い睡眠や栄養バランスの取れた食事で新陳代謝を高めると、歯を支える骨の作り変えがスムーズになり、歯が動きやすくなります。

歯の移動は、骨が溶けて新しく作られる代謝活動そのものです。不規則な生活や栄養不足で体の代謝機能が落ちていると、骨代謝が遅くなり、歯の動きも鈍くなります。

歯列矯正を早く治療を終えたい場合は、口腔内だけでなく、体の内側から健康的な状態を保つのが重要です。

丁寧な歯磨きで虫歯・歯周病を防ぐ

毎日の丁寧なケアで虫歯や歯周病を未然に防ぐと、治療の中断によるタイムロスを回避できます。

矯正中に虫歯や重度の歯周病になると、一旦装置を外してそちらの治療を優先しなければならず、その間は歯を動かすのを中断しなければなりません。

汚れが溜まりやすい装置周りを入念に掃除し、口内環境を常に清潔に保ち続けるのが、計画通り、あるいはそれ以上に早く治療を完了させるポイントです。

まとめ

歯列矯正で歯が動きやすいかは、もともとの骨の質や年齢だけでなく、日ごろの生活習慣や治療への協力度合いによって変わります。ご自身が歯列矯正で歯が動きやすい特徴に当てはまらなくても、加速装置の利用やMFTといったトレーニングを取り入れると、治療効率を高めることは十分に可能です。

いつ終わるかわからない不安を抱えたまま悩むよりも、まずは歯科医院で精密検査を受け、自分の歯に合った具体的な治療計画を相談してみましょう。

当院では、矯正治療を始める前の精密検査に力を入れ、患者さんの顎骨の状態や歯の動きやすさをしっかりと見極めたうえで、治療計画をご提案しております。「私の歯でもちゃんと動くかな?」とお悩みの方や歯列矯正に興味がある方はお気軽にご相談ください。

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平山脩

コラム監修者

はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック 院長 平山脩
岡山大学歯学部卒業後、岡山大学病院総合歯科に勤務。その後、大阪市内の歯科医院に勤務し、はぴねす歯科緑地公園駅前クリニックに勤務。2022年11月、はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック院長に就任。

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