歯列矯正のお金がない!費用負担を抑える方法・チェックポイントも紹介

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周りの友人がどんどん垢抜けていくなか「鏡を見るたびに自分の歯並びが気になって自信が持てない」「矯正してきれいになりたい」と思っても、Webサイトに載っている数十万〜100万円という金額を見て諦めかけていませんか?

まとまった貯金がなくても、知識と工夫次第で、学生や若手社会人でも無理なく矯正治療をスタートさせる方法はあります。

本記事では、デンタルローンや院内分割といった月々の負担を抑える支払い方法や、モニター制度や医療費控除を活用して総額費用を抑える方法を解説します。

安さだけで選んで失敗しないために、歯科医院選びのポイントもご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

歯列矯正のお金がない場合の対処法

歯列矯正のお金がすぐに用意できなくても、治療を始める方法は複数あります。これから紹介する方法をうまく利用した場合、まとまった貯金がなくても歯並びの改善をスタートできる場合があります。自分の状況に合った最適な手段を見つけるために、まずは歯科医院で気軽に相談してみましょう。

歯列矯正のお金がない場合の対処法は、以下の7つです。

  • デンタルローンを利用する
  • クレジットカードの分割払いを利用する
  • クリニック独自の院内分割払いを利用する
  • 医療費控除の制度を活用して税金の還付を受ける
  • 保険適用の対象になるか確認する
  • 費用を抑えやすい部分矯正を検討する
  • モニターやキャンペーンに応募する

1つずつ解説します。

デンタルローンを利用する

デンタルローンは、歯列矯正にかかる高額な治療費を分割で支払うための医療専用ローンです。銀行や信販会社が提供しており、一般的なカードローンよりも低い金利で借りられる場合が多いのが特徴で、治療費全額をローン会社が立て替えて支払い、患者さんは毎月決まった額を返済していく仕組みです。

デンタルローンを活用すると、一度に大きなお金を用意する必要がなく、月々の負担を抑えながら治療を始められます。ただし、審査があり利息も発生するため、返済計画をしっかり立てましょう。

クレジットカードの分割払いを利用する

普段使っているクレジットカードの分割払いやリボ払いを利用して、歯列矯正の費用を支払う方法もあります。歯科医院がカード払いに対応している場合、新たなローンの申し込み手続きなしで手軽に利用できるのがメリットです。

ただし、クレジットカードの分割払いはデンタルローンと比べて金利が高めに設定されている場合がほとんどです。支払い回数が増えると、その分手数料の総額も大きくなるため注意が必要になります。

支払方法を検討する際は、手軽さだけでなく、最終的に支払う総額がいくらになるか事前に確認してから利用しましょう。

クリニック独自の院内分割払いを利用する

歯科医院によっては、独自の分割払い制度である院内分割を活用できる場合があります。院内分割はローン会社を通さず、治療費を直接クリニックに分割で支払っていく方法です。

院内分割のメリットは、金利や手数料がかからないケースが多い点になります。ローン審査も不要な場合があり、手続きが簡単なのも魅力です。

ただし、分割できる回数はクリニックによって異なり、治療期間内に支払い終えるのが一般的です。院内分割はすべての歯科医院がおこなっているわけではないため、希望する場合は事前に確認しましょう。

医療費控除の制度を活用して税金の還付を受ける

医療費控除は、年間の医療費が一定額を超えた場合に、支払った税金の一部が戻ってくる制度です。自分や家族の年間の医療費合計が10万円を超える場合、確定申告をおこなうと、所得税が安くなったり、翌年の住民税が軽減されたりします。

歯列矯正も、噛み合わせの改善が治療目的だと歯科医師に診断され、確定申告の際に認められると医療費控除の対象になりますが、美容目的だけの場合は対象外です。

医療費控除の申告をスムーズにおこなうため、治療費の領収書や交通費の記録をしっかり保管しておきましょう。

保険適用の対象になるか確認する

基本的に歯列矯正は自由診療で保険適用外ですが、特定の条件を満たすと保険が使えるケースがあります。たとえば、唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)のような生まれつきの病気や、顎の骨の変形が大きく外科手術が必要な顎変形症(がくへんけいしょう)と診断された場合です。唇顎口蓋裂や顎変形症の症例では、国が定めた特定の医療機関で治療を受けると、費用負担を軽減できます。

自分の歯並びが保険適用の対象になるか分からない場合は、大学病院や矯正専門の歯科医師にご相談ください。

費用を抑えやすい部分矯正を検討する

歯並び全体ではなく、気になる一部分のみを整える部分矯正は、治療費を抑える選択肢になります。

部分矯正は、動かす歯の範囲が限定されるため、歯並び全体を治す全体矯正と比べて費用が安く、治療期間も短くなるのが一般的です。部分矯正は、「前歯のすき間だけ閉じたい」「1本だけ飛び出た歯を直したい」といった要望に向いています。

ただし、噛み合わせに大きな問題がある場合や、奥歯からの移動が必要な場合は適用できません。自分の歯並びが部分矯正で対応可能か、医師に診断してもらう必要があります。

モニターやキャンペーンに応募する

歯科医院が募集する治療モニターや、期間限定のキャンペーンを利用すると、通常より安い費用で矯正できる場合があります。

モニターは、治療前後の写真や体験談をWebサイトやSNSで公開するのを条件に、割引価格で治療を受けられる制度です。顔写真の公開範囲や通院の頻度など、条件は医院によってさまざまなため、モニター制度を利用する際は内容をよく確認しておきましょう。

また、新規開院や特定の矯正装置の導入時に、キャンペーン価格が設定される場合もあります。

モニターやキャンペーン情報を探してみるのも費用を抑える1つの方法です。

関連記事:歯列矯正の費用が高い理由とは?費用を抑える具体的な方法

歯列矯正のお金はいくら?治療方法別の費用相場表

以下は、歯列矯正の費用を治療別にまとめた表です。

治療法 費用相場
表側矯正 60万円~100万円程度
裏側矯正 100万円~150万円程度
ハーフリンガル矯正 80万~120万円程度
マウスピース矯正 80万円~100万円程度

歯列矯正は自由診療のため、歯科医院によって料金が異なります。費用の詳細は各歯科医院にお問い合わせください。

歯列矯正中に別途かかる費用項目

歯列矯正では、最初に提示される装置代のほかに調整料や治療後の保定装置(リテーナー)代が別途かかる場合があります。

調整料とは、約1~2カ月に1回の通院のたびに、装置を調整するために支払う費用のことです。また、矯正治療が終わったあとに歯並びがもとに戻るのを防ぐ保定装置の費用も、別料金になっているケースがあります。ほかにも、提示された料金に抜歯が必要な場合の費用や、矯正前の虫歯・歯周病の治療費、アンカースクリュー代なども含まれていない場合もあります。

予想外な費用の発生を防ぐためにも、治療費の総額が分かりやすいトータルフィー制(総額制)を採用している歯科医院か確認するのがおすすめです。

歯列矯正の費用を抑えるためにチェックすべきポイント

歯列矯正の費用を抑えるためにチェックすべきポイントは、以下の5つです。

  • 治療費以外に追加費用がないか確認する
  • 料金体系が明確なトータルフィー制を採用している
  • 無料カウンセリングや精密検査の無料範囲を確認する
  • 費用を抑えた治療法を提案してくれる
  • モニター募集やキャンペーンを実施している

1つずつご紹介します。

治療費以外に追加費用がないか確認する

最初に提示された見積もりのほかに、追加費用が発生しないかを確認してください。

たとえば、毎回の通院時にかかる調整料や処置料が別料金になっていないでしょうか。

また、治療が終わったあとに歯並びがもとに戻るのを防ぐ保定装置(リテーナー)の費用や、その後のメンテナンスの費用が別で必要になる場合もあります。

最初に「総額でいくらですか?」とハッキリ質問し、見積書にすべての項目が含まれているかチェックするのが大切です。

料金体系が明確なトータルフィー制を採用している

費用を抑えるポイントとして、料金体系がトータルフィー制(総額制)の医院を選ぶのがおすすめです。

トータルフィー制は、矯正治療が完了するまでにかかるすべての費用(検査料、装置代、毎回の調整料、保定装置代など)を最初にまとめて提示する仕組みです。トータルフィー制を採用している歯科医院を選ぶと、追加費用が次々とかかるのを防げます。

トータルフィー制の場合、治療が長引いた場合でも追加料金が発生しないケースが多く、最初に予算が確定するため、総額が明確でお金の計画も立てやすくなります。

無料カウンセリングや精密検査の無料範囲を確認する

無料カウンセリングをおこなっている歯科医院で、どこまでが無料になるのか、その範囲をしっかり確認しましょう。

多くの歯科医院では初回の相談は無料ですが、歯型取りやレントゲン撮影などの精密検査に進むと費用が発生する場合があります。

なかには精密検査まで無料でおこなう医院もありますが、その条件はさまざまです。

最初に複数の医院で無料相談だけを受けて、治療方針や見積もりを比較するのもおすすめです。

検査費用がいくらかかるのか、事前に確かめておきましょう。

費用を抑えた治療法を提案してくれる

歯科医師が、費用を抑えた治療法も選択肢として提案してくれるかどうかも重要なポイントです。

すべての歯を動かす全体矯正は高額になる傾向がありますが、もし悩みが前歯だけの場合、部分矯正で対応できる可能性があります。

部分矯正は、治療期間が短く、費用も全体矯正より安く抑えられるのが特徴です。

もちろん、歯並びの状態によっては適用できない場合もありますが、患者さんの予算や希望も聞いたうえで、最適な治療法を一緒に考えてくれる歯科医院は信頼できます。

モニター募集やキャンペーンを実施している

先述したとおり、費用をできるだけ抑えて歯列矯正をおこないたいと考えている方は、お近くの歯科医院や治療を検討している歯科医院でモニター募集やキャンペーンの実施をしていないか確認してみましょう。

歯科医院によっては、治療モニターや期間限定のキャンペーンをおこなっている場合があります。

費用を抑えるためにも、歯科医院のWebサイトにモニターやキャンペーンの記述がないか確認するのが大切です。

ただし、モニターやキャンペーンを実施しているからといって、歯科医師の技術や院内の設備、費用の総額などの確認を怠るのは危険です。

費用はもちろん、満足度の高い治療結果を得るためにも、信頼できる歯科医院で治療をおこないましょう。

歯列矯正のお金がない場合の注意点

歯列矯正のお金がない場合、安さだけを追求すると健康を害したり、結果的に費用が高くついたりする危険があるため注意が必要です。無理のない計画を立て、安全に治療を終えるためのポイントを理解しておきましょう。

歯列矯正のお金がない場合の注意点は、以下の4つです。

  • 自力矯正や安すぎる海外のマウスピース矯正は選ばない
  • デンタルローンは利息を含めた総額で考える
  • モニター治療の適用条件を理解する
  • 治療を中断するような無理な支払計画を立てない

1つずつ見ていきましょう。

自力矯正や安すぎる海外のマウスピース矯正は選ばない

費用を抑えたい場合でも、自分で歯を動かそうとする自力矯正や、歯科医師の診断がない格安な海外のマウスピース矯正はおこなってはいけません。

自力矯正は輪ゴムで歯を無理やり動かそうとする方法で、歯が抜けたり、歯並びが余計に悪化したりする危険があります。

また、精密な検査なしにおこなうマウスピース矯正も、噛み合わせが崩れたり、歯の根が傷ついたりするトラブルにつながりかねません。

安全で確実な治療をおこなうためにも、国の認可を受けた医療機関で相談・治療をおこないましょう。

デンタルローンは利息を含めた総額で考える

デンタルローンは月々の支払いを減らせる便利な方法ですが、利息を含めた総支払額で判断するのが重要です。

月々の支払いが安くても、返済期間が長くなればなるほど利息の総額は膨らんでいきます。

金利はローン会社によって異なるため、複数の会社を比較検討するのが望ましいです。

契約前には、毎月の返済額だけでなく、治療費の元本と利息、支払総額がそれぞれいくらになるのかを正確に把握しておきましょう。

モニター治療の適用条件を理解する

モニター治療は費用を抑えられる魅力的な選択肢ですが、適用条件をしっかり理解したうえで契約するのが大切です。

モニターは、治療費が割引になる代わりに、治療前後の写真のWebサイト掲載や、SNSでの体験談の投稿などを求められる場合があります。

どの範囲まで写真が公開されるのか、本名が公表されるのかなど、プライバシーに関する条件を細かく確認しておくのが安心です。

安さだけに飛びつかず、自分がその条件を本当に受け入れられるかを慎重に判断してください。

治療を中断するような 無理な支払計画を立てない

治療費の支払いが苦しくなり途中で中断してしまうと、それまでかけた費用と時間がすべて無駄になるため、無理のない支払計画を立てましょう。

矯正治療を途中でやめると、歯並びは治療前の状態に戻ろうとする後戻りが起きます。

それだけでなく、歯が不安定な位置で止まるため、噛み合わせが余計に悪化する危険さえあります。

デンタルローンや院内分割を利用する際は、治療期間中ずっと払い続けられる金額かを最優先に考え、生活が苦しくなるような計画は立てないようにしましょう。

まとめ

歯列矯正はお金がないからといって諦める必要はなく、デンタルローンや院内分割を利用すると、月々の支払いを抑えられます。また、医療費控除やモニター制度を組み合わせると、トータルの費用負担をさらに軽くすることも可能です。

まずは複数のクリニックで無料相談をおこない、自分のライフスタイルに合った支払い計画を立ててみましょう。

当院では、矯正治療の費用に関するご不安を少しでも解消できるよう、デンタルローンや各種クレジットカード払いなど、患者様のライフスタイルに合わせた柔軟な支払い方法が可能です。自分の治療にはいくらかかるのか知りたい方も、まずは当院の無料カウンセリングにてお気軽にお話をお聞かせください。

無料相談受付中!お気軽にご連絡ください

平山脩

コラム監修者

はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック 院長 平山脩
岡山大学歯学部卒業後、岡山大学病院総合歯科に勤務。その後、大阪市内の歯科医院に勤務し、はぴねす歯科緑地公園駅前クリニックに勤務。2022年11月、はぴねす歯科・矯正歯科尼崎駅前クリニック院長に就任。

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